今朝の長文ブログに続く本日2度目の更新です。
今から書くのは、東部消防組合幸手西分署に関する内容です。結論として、本日開催された議員全員協議会において、西分署が幸手西救急ステーションとして4月1日から存続稼働することが正式に報告されました。その内容は配布された資料をご覧いただければと思います。
一昨年4月の市議選で公約に掲げ、当選後の議会人事で消防組合議員に手を上げた経緯は、すでにこれまでの「きずな」で何度も報告してきた通りです。そして、同議会の副議長に就任すると同時に、県議会時代からなじみのあった消防局長をはじめ構成市町の首長さんに働きかけ、組合全体の合理化計画にも応える形での存続をお願いしたのです。その内容が、救急車だけは最低でも残すことで折り合いをつけるという方向性だったわけです。
交渉は一方の都合を主張するばかりでは合意成就しないことは世の習いです。そもそも、組合創設後5年経過後に全体の合理化を図るということは規定の協定に基づく路線だったのですから、それを無視するわけにはいきません。その落しどころとして救急車を残すということに私は選挙前から焦点を絞っていましたが、ほぼそれで合意に至る可能性を当選後半年過ぎた頃から報告していた通りです。前市長の広島騒動があり、管理者会議に保留期間があったことも功を奏したと感じていますが、当選直後の市長にはあまり強引な要求はまとまるものもまとまりませんということでお願いをした経緯もあったのです。
結果として、協調点を見出すための先見思考と、その後の交渉という観点からは達成感の持てる結果を得ることが出来ましたが、政治の世界では、そうした経験はそうそうあるものではありません。
中には消防車も残すという全面存続を望む方もいらっしゃったようですが、それは、組合構成市町の今後に良い影響を残さないということに想いを強くする必要から望めるものではなかったのです。
また、組合形式の行政分野において構成市町が単独で請願を提出することは、気持は理解できますが、実際は他の構成市町及び当該議員に対して感情的に好ましくなく、組合運営に齟齬が生じる可能性もあります。一部で私の説得と議会言動に今一つご理解を頂けなかったことに無念の思いは残りますが、多くの喜びの声をいただいたことはせめてもの救いでした。
幸手市の行政施策で、議会が紛糾するようなことがあれば、住民の皆さんのお力をお借りすることはあるでしょう。実際に合併問題や学校誘致、病院誘致などが浮上したたびに、実ると実らざるとにかかわらず市民の声を議会に反映していただいたことが何度かありました。単独行政と組合行政の違いに改めてご理解いただくことをお願いし、この消防問題に幕を降ろしたいと思います。
記事一覧
No.3378 幸手西救急ステーション確定
No.3377 海外事情に想う
今日は終日雨模様のようだ。春爛漫に勝る気候はないと個人的に思うが、やはり自然の息使いに水は欠かせない。久しぶりに色を濃くした庭をながめて良かったな-と感じる。ここ数日、ドウダンとサザンカにミカンの半切を指すと、即といった速さでメジロが飛来、ところが落ち着いてついばむ間もなくヒヨドリがギャギャーわめいてそこ退けとばかりにミカンを独占する。不思議なのは、鳥は目と鼻のどちらを餌探しに用いるのかと思う。とにかく小さい鳥が安心できる給餌をさせてあげたいと考え始めているのだが、物置の余り木片を手にし、構想を練ることになるやもしれぬ。のめり込みはしないが、好奇心がそうさせそうだ。
さて、大国と小国の差というか違いが如実にわかるニュースに接した。ここで言う大国は中国、小国はベトナムである。それはヒヨドリどころかまるで猛禽類のような中国ゆえに手に負えない。
中国は訪れてから既に30年以上経つ。上海、西安、北京の3都市巡りで8泊という一部仕事がらみではあったが、会社が慰労にと計画してくれた先輩社員との2人旅だった。それぞれの街で中国人アテンダントが付き添い、不安のない旅であったが、どのアテンダントも日本に行かずして日本語を学びたいと考えたそうで、いつかは日本に行ってみたいという日本への憧れを流暢な日本語で語っていたものだ。
西安のみならず首都北京でも牛車が大通りをゆったりと歩く光景に驚き、西安の街外れではのどかというよりは貧困風景をところどころで垣間見た。有名な西安駅を写真に撮ろうとホテルボーイに自転車を駆りて出向くと、そこは紅衛兵であふれていた。
上海では目抜き通りに路上店舗が連なり、種類不明のヘビやカエルが売られていた。実際に売買している場面にも出会った。名前の不明な四つ足のイタチに似た哺乳類などもその仲間であった。旅情をふまえ、熱処理の安全性を考慮して、油状という揚げたてのパンスナックを買い食いしたが案外に美味しかった。
移動は車だったが、上海と北京の交通事情は喧噪そのもの。どの車もまるでヒヨドリかカラスのようにクラクションを間断なく響かせていた。上海で一度だけ乗ったタクシーの粗暴運転は強烈なものがあった。今はどうなのだろうか。
目を見張るのは、言うまでもないことだが中国の歴史文化が息づく名所旧跡には圧倒される。壮大かつ絢爛豪華という点においてどの都市にも共通するものであった。
ベトナムにも6年前を最後に3回公私両面で訪れたが、柔和な人間性に中国との民族の違いを感じたものだ。今でも主流のトラフィックはバイクだが、半端な数ではなく、道路横断にはコツがあり、慣れるのに四苦八苦した。
両国はともに共産党支配国家ではあるが、現ご時世にあってはまったく異なるお国柄で、個人的にはベトナムに親近感を感じている。どこか憎めないお国柄である。
そんな両国であるが、中国はもとよりここ数年ベトナムからの留学生や短期労働目的の入国が増えているようだ。幅広い国から日本に出稼ぎにやって来るのはグローバル化ということになるのだろうが、犯罪のグローバル化は望むものではない。添付の記事はたまたま中国人とベトナム人による別の事件が隣り合わせで掲載されていたものだ。
これを見て感じるのは、昨年の年末年始から関東各地で発生した豚や牛の窃盗犯罪に加えスイカもそうだが、農畜産の一次産業品窃盗の多くがベトナム人によるもので、屠殺して肉を流通させようとする単純な犯罪が多くみられる。ベトナムには記念絵葉書に豚をバイクや引き車に乗るだけ載せて運ぶ光景を主題にしたものがいくつもある。ユーモアで受け止めていたが、複雑な気持ちになったものだ。
かたや中国人の犯罪はどうだろう。記事に見るように、サイバーテロ、ネット犯罪といったいわゆるデジタル犯罪が多く、30年前に訪れた中国のイメージはまったく影も形もない。私たちレベルというか日本の一般レベルではとてもかなわない知識の裏付けが有ってのことである。はたして記事にある指示役とはいかなる人物かといったところだが、注目は中国製のアプリが使用されていることではないだろうか。
いずれにしても、金額もそうだが犯罪規模は両国のそれでは明らかに異なる。
トランプ前大統領の対中国政策には中国製のアプリ及びスマホの危険性を訴えるものがあった。いわゆるファーウェイやチックトックであるが、私はBAZZや記事にあるウィーチャット、それとリモートワークもあって利用者が増えている会議アプリのズームもその類いに属するものとして敬遠すべきだと感じていたが、はたしていかがなものだろうか。ツィッターなどでは、トランプ通信の排除は徹底したが、反面チックトックの宣伝は執拗に画面に表示される。それは異様なほどである。
ASEANで南シナ海での中国の動向に最も反発しているのが隣国ベトナムである。ベトナムの香港化を憂うまでには至らないとしても、台湾・・・そして日本の尖閣、沖縄に目を向ける必要は迫っていると思うのだが・・・。
国の姿勢は弱すぎると感じるのは私だけではないだろう。ヒヨドリとメジロの違いではないが、そこ退け式の中国を止める手立てはあるのだろうかと思えてならない。