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No.3354 土地は限りある国の財産

2020.12.10

 前号「土地が危ない!」へのご意見を多くいただいています。ここ数年で最も反響が多い感じです。ありがとうございます。
 領土問題に関わって考えれば、竹島の韓国による実効支配、ロシアによる北方領土(おそらく択捉島)への弾道ミサイル配備は確実に返還棚上げの道をたどっています。そして、尖閣です。日本的には考えられない図々しさを発揮する中国の覇権野望は、さほど遠くない尖閣侵略を意識させます。
 問題は日本政府ののんびりムードでしょうか。はっきり言って自民党二階派及び二階幹事長自身の媚中媚韓の歓迎感覚がなんともはや歯ぎしりするほどの感覚です。確かに、ホンダは昨年比の中国での新車販売が22%増、トヨタが16%増で、家電大手をはじめ多くの経団連企業は、サプライも消費も中国頼りといった情況です。国内でもインバウンドがたよりの小売り業界も多く、そのためかコロナ禍にあっても日本は訪日許可の対象国の制限が緩やかです。巷では、中国や韓国に入国制限をしないことも、今のコロナ感染者が増え続ける原因ではないかとの声が少なくありません。

 そうした状況下で、先日、太陽光発電事業で中国系企業による脱税事件が報道されました。やはり・・・といった感じでそのニュースに接したのはいうまでもありません。前号で紹介した太陽光発電用に土地を売ってくださいという新聞広告も地域の先行きに暗い影を投げかける広告ではないかと考えても考えすぎではないと思います。
 農家の経営事情は厳しいのは承知しています。しかし、農地を不明不遜な対象者に譲り渡すことはなんとしても避けていただきたいものです。手に余る土地であっても、今こそ引き継がれてきた限りある財産であるということを共通認識するべきではないかと思います。もちろん、未来のまちづくりに必要な土地利用は積極的であるべきですが、あくまでも売買双方ともに吟味が必要だと確信する次第です。
 土地の売買を巡っては、何かと問題を生じる場合が多いというのは古今東西言い古されてきたことです。狭い国土の日本、特に埋め立ても出来ない海の無い埼玉県は優良耕作地を多く抱えています。
世界の環境標語であるSDGsでは自然を守ろう、土地を守ろうという文言が見られます。細かく言えば農地を守ろうも世界の食糧事情からは大切なことのはずです。
 幸手市の未来を憂う質問をしてくれて有難いという声に、逆に有り難く思いますが、行政の迅速な対応が望まれるところです。国も県も遅すぎるというのが率直な感想です。
 さあ、今日は総務常任委員会の質疑です。そろそろ出かけませんと。