昨夜はまんじりともせず、単なる寝苦しさによるものではないという自覚の中、寝返りをうつたびにスマホに手をやり安倍総理辞任に関するニュースを読みまくる夜だった。どうにも頭がすっきりしない。
そうした動きをなんとなく予感してはいたが、アメリカ大統領選を直前にし、南シナ海での大軍事演習を繰り広げミサイルまで発射した中国を考えると、世界の安倍の位置づけにある総理が身体にムチ打ちながらでも続けてくれることを勝手な希望として考えていた。
「安倍総理! 本当にお辞めになるのですか?」とご本人に直接問いたい悲しい気持でいっぱいです。
しかし、その理由を慮れば「もうご自分の健康のためにゆっくりご静養されてください」という想いが偽らざる気持ですが、最初に浮かぶのは、やはり「残念です!」という言葉です。
5時から予定されていた記者会見で、辞任の理由を詳細に語られた。正直、ジーンときて胸が熱くなった。拉致問題を心残りだと語る総理の眼に涙が光っていたことを確認した。
ところが、その後の記者質問には、そんな無念の感動に横やりを入れられた。反日マスコミを再認識すると同時に現実に引き戻された。
◆プロンプターを今日は使ってないが何故か?
◆官僚の忖度、公文書問題の説明責任は十分か?
◆IT化が遅れているが?
◆メディア対策は総理の支持か?
◆モリカケ桜は政権の私物化では?
総理の語りをじっくり聞いた後にこのような質問がよく出来るものだと逆感心させられる。これらの記者は反安倍、反自民、反政権、反日と評される報道機関に特定される。しかも、出てくる記者の中で「お疲れ様でした」と言う言葉を発したのはわずか一人。ねぎらいの言葉すら口にしない人間性は、すなわちマスコミの異常性そのもので品位も矜持も自覚も感じられない。
潰瘍性大腸炎は難病指定の困難な病である。長期治療を必要とする病で、日本には約20万人の指定患者がいる病だ。第二次政権樹立後の7年半、投薬治療を続けながらもその素振りも見せなかった総理だったが、中共ウィルスがもたらしたコロナ禍での対応にとうとう身体が悲鳴を上げることとなった。
悪夢の民主党政権と東日本大震災で落ち込んだ日本に活力を取り戻したにもかかわらず、経済が失速し、アベノミクスまで批判され、東京オリンピックも延期せざるを得なかった。まさににっくき中共ウィルスであるが、総理は記者会見でもうらみつらみ的発言は無く高潔さを貫いた。たった一つ、マスク問題に需給のバランスを回復し、闇取引等で価格が高騰化することへの歯止めになったと発言し、世評の低評価に反論したくらいか。ということはこの発言への想いはかなり強いものがあったものと推察できる。
そもそも基礎疾患のある人にはリスク大のウィルスだからこそ、総理の気遣いはかなりのものだったと思う。本音は国際外交問題にもっと取り組みたかったし、その必要性を誰よりも感じていたはずなのに、それもコロナ禍で阻まれた。
この電撃ニュースへの反応は早い。ネットでは概ね総理辞任を驚きと捉え、無念な想いをにじませる内容が多いが、反安倍コメントが当たり前の人が、まさに心無い言葉を投げている。室井佑月、ラサール石井などのコメントは評価の対象にもならない。
政治家のものでは、
◆立民小西ひろゆき「安倍総理は近代史上に例のない憲法破壊を繰り広げてきた民主制の敵だ。安倍政治との闘いは終わらない」この人の反安倍論は歪み過ぎていて聞き苦しい。
◆極めつけは、立民の石垣のりこ議員が放ったこの言葉「大事な時に身体を壊す癖がある危機管理能力の無い人」難病を癖と言い放つ軽薄さ。この人物が国会議員だという事実が悲しくなる。
そして、その夜のテレ朝報道ステーションに石破氏が登場。朝日系列が石破氏を次期総理に目論む演出満載だった。
私的に言えば「石破さん、この夜の出演は控えるべきだったと思いますね」もとより、後ろから弓どころか鉄砲を撃つ御仁だから、そんな気遣いはお構いなしのようで、この人にだけは日本のトップをまかせたくない。こんな考え方の人がネット上に多く見られる。支持率トップの理由は野党支援者が自民党政権が続くことを想定して石破氏を支持しているというのが裏の実態のようだ。もはや自民党にいることが不思議な人だと思えてならない。
海外からは暖かいコメントも「我が国は日本とかつてないほど親密になったが、これは安倍首相の謙虚さと誠実さによるものが大きい。真の友人に感謝する」とはオーストラリアのモリソン首相。
他にも「アベは偉大な政治家だった」というコメントが多数寄せられている。
私は、憲政史上に輝く大宰相だったと思っている。品位、人柄もそれまでの総理大臣には無いものを感じさせてくれた。批判の声も直接耳にすることはあったが、感情が為せることや好き嫌いは誰にでもあると思えば剥きになることなく聞き流せる。森羅万象100%の賛意を得ることはあり得ないし、政治の世界はことにそんなものである。
総理、本当にお疲れ様でした!
暫くは体調回復に万全を期してください。
安倍復活を期待しています!