平成最後の大晦日も残すところ3時間ほど。年が明けて4ヶ月後には平成が終わりを告げ、新たな時代が幕を開けます。今、目の前では紅白歌合戦がにぎやかです。はっきり言って、歌合戦のイメージからは程遠く、デジタルイルージョン化とコント化が強化された番組構成はここ数年の傾向でしたが、今年は極限にまで来た感じです。グループ歌唱もますます多くなっているようで、見たことも聴いたこともない曲に戸惑いの時間が多くなっている感じです。私たちが20代、30代の頃、60・70代世代は聞き慣れないエレキギターのテケテケサウンドに眉をひそめていたのかもしれません。そう考えると歴史は繰り返すということなのでしょうか???
さて、新時代に向けて何を思うか。期待と不安のどちらが先立つのか?
人それぞれに思いは違うことでしょう。私は根がどちらかというとプラス思考なので期待への比重が高めです。ただ、南海トラフ地震の発生確率の高さは大きな不安です。平成30年の文字に「災」が選ばれたのは今年の全国各地の災害を振り返るとなるほどと思いますが、年々災害の規模が増幅していることを思うと納得感とは別の次元の感覚がしています。
自然とは別に人為的な面では、韓国によるレーダー照射が世界的問題になりつつありますし、北朝鮮の核兵器開発が継続されていたとか、迎撃不可能と言われるマッハ20を超えるICBMの開発にロシアが成功したなどという話は隣国日本にとって気色の悪い話です。中国思想は今更言うまでもないわけですから、常に遠い東にアメリカを望み、北と西に野心いっぱいの危険国家を背にする地政学リスクを負っている日本。領土問題に解決の道はあるのか。拉致問題、瀬どり問題・・・外交課題にゴールはしばらく見えることはないのかもしれません。
経済的には昨日TPPが発効され、大きな自由貿易経済圏がスタートしました。アメリカの動向ははっきりしませんが、突然のようにイギリスが参加に興味を示し始めました。EU脱退が国内的にいびつな政治状況を生んでいますが、プライドの高い大英帝国の今後は、信頼の厚い日本にとって無関心ではいられないはずです。そして、憲法改正と消費増税といった内政の課題と統一選挙がもたらす政治動向は?
身近な我が街幸手の行く末は? 12月議会ではまた新たに土地をめぐる問題が持ち上がりました。共産党議員の質問にまともに答弁出来ない市長でしたが、内容的には弁明の余地のない失態としか言いようがありません。西口の区画整理用に土地開発公社が購入していた土地を、開発の具体化にともない市が買い戻すことになったわけですが、購入価格より約7100万円も安い価格で販売したことによる瑕疵です。問題は、公社の理事長と幸手市の市長という売買相対する管理権限者が同一人物だということです。売る側と買う側双方共に稟議システムはなかったのでしょうか。公社理事長は決済にあたり買った額と売る額の双方を確認しなかったのでしょうか。担当者の単純ミスでは許される問題ではありません。トップの相関関係を考えると、トップ二人(同一人物)は知っていたか、あるいは指示した可能性すら疑われても仕方のないことです。それでなくとも幸手市の補助金処理でもたびたび問題が発生したこの3年半。市民の税金がベースにあることへの意識がないのか、麻痺しているのか。
防災への認識も表面的には示していますが、具体的施策となると疑問です。なにしろ、耐震対策として進められた古川橋の工事がストップしたままというのはいかがなものか。災害への意識が足りない証拠と言えないでしょうか。路面の工場制作をしているということにしても長すぎます。私的表現で言うなら、今の幸手市政は内輪の行政という感想がしてなりません。要するに税金の使途が問われる政治からの脱皮が、新時代の課題であり、未来への扉を開く大切な道筋だとわかっていても、結局、選挙のたびにしがらみが優先する地方選挙の在り方が街を変えられないままでいるのだと思います。政治の質が低下するのは、政治への関心が向かないことにも原因があると言いながら、こと選挙となると未来志向に欠けるしがらみ優先の投票心理が優先する。これでは地方都市が疲弊するのは当然でしょうし、街の未来が約束されるとはとても思えません。災害に強い街への思いもあって少々厳しいことを申しましたが、これをもって災害年の締めくくりとしたいと思います。本年もお付き合いくださいましてありがとうございました。来年はブログ開始17年目に入ります。まだまだ頑張って続けていきたいと思いますが、丸4年の政治ブランクから自分の在り方をどう見つめるか大切な年になる2019年。引き続きよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年を!!!