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No.2890 ホタル鑑賞会

2017.06.13

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 1日の中での寒暖差が激しいせいか風邪を引いたという知人が増えている。
今日は梅雨らしい一日だったが、過度の乾燥は風邪に限らず現状の自分には大敵ゆえに40%を下らないようにしている。
 そんな折、気分の盛り上がるイベントのご案内をいただいた。今夕7時からおこなわれたホタル鑑賞会がそれ。3年前のことになるが、知人に「ホタルおじさん」として知られる方がおり、小学校でホタルを見る会をやってもらえないかと持ちかけたところ二つ返事で了解。
 早いもので、今年で4回目になるが、その縁あってお声をかけていただくのだが今夕楽しみに出かけた。網の張られた60センチ四方ほどのケースを教室に持ち込み、カーテンを閉め、明りを消しての鑑賞。年々親子参加者も増えており、約350匹の平家ボタルの優雅な光の舞にため息と歓声が飛び交っていた。

 物事にはなんでも専門的な内容があるようで、ホタルは唯一カワニナを餌にしていると思っていたら、それは源氏ボタルで、平家ボタルはタニシも食べるそうだ。他にも大きさや光り方の違い、成虫の寿命は1週間などなどいろいろである。間違いなく子供たちにとってレベルの高い自然科学の補修授業になっている。
 ゆっくり舞うホタルを手に取り、しばし見つめる子どもの姿はまさに興味しんしんといったところ。私たちの時代と違い、確実に自然との触れ合いが少なくなっているんだなあと、同行の保護者たちの姿からも感じた。
 7時という開始時間は光のイベントとしては仕方がないが、校長や教頭先生の生徒にホタルを見せて上げたいという純粋な教育者としての思いが感じられ、それ自体が私の感動の一つでもあった。トップが変わろうがいつまでも続いて欲しいものだ。
 ただし・・・ホタル風情は少し汗ばむ程度の陽気がマッチしているようで、それは光のイベントの持つ特徴と言えるが、子どもたちが満足すればそれで良しか。