天皇陛下の退位を定める皇室典範特例法案が2日、衆議院で可決した。天皇陛下のご希望を叶えることにもなる法案に誰しもが思うのは全会一致および速やかな可決だったのではないだろうか。ところが、一部無所属議員に反対がありその思いは届かなかった。反対の無所属議員には亀井静香氏、上西小百合氏などがいた。上西小百合さんは言うまでもなく元日本維新の会で浪速のえりか様と言われるお騒がせ議員だ。
また、自民党では農水副大臣の斎藤建議員が採決を棄権した。斎藤氏は埼玉県の副知事の経験がある方で、今は千葉県選出の代議士である。棄権の理由は語っていない。
さらに民進党もいつものようにすんなりとはいかず、女性宮家創設を協議検討することを付帯決議としなければ採決に応じないと駄々をこね、全会一致を目指した与党がそれを受ける形で新たに妥協の産物が生じた。私は女性宮家には基本的に反対である。この問題は女性の活用とか女性の時代とかいう社会論とは根本的に異なる次元だと思う。女性がどうこうではなく天皇家としての血筋、血統に関わるという点につきる。。
さて、党全体として棄権したのが自由党である。とは言え、代議士わずか二人で玉城デニー氏ともう一人が小沢一郎氏だ。ある意味、この小沢氏ほど政治姿勢が変節した人はいないかもしれない。そういう点においての特質は際立つものがある。しかし、どんなに変節しても、また大災害に遭った地元を1年近く訪れなくとも当選するという現実がある。わかりやすい例だが、これこそが政治腐敗の根本的問題の一つであり、有権者に問われる問題と言えるのではないだろうか。
反対の理由の如何にかかわらず、陛下の思いを陛下自らのお言葉で聞いた一国民としては、陛下に寄り添う姿勢で法案可決に対応できないものかという思いがあふれてならない。
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No.2888 天皇陛下の思いにどう応えるか
2017.06.04