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No.2840 中国式内政干渉スタイル

2017.01.11

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 中国の「身勝手」「横暴」度合いが加速してきた。
 43000トン級低能航空母艦「遼寧」を威猛々に東南シナ海を航行させ、途中艦上発着陸訓練をし、その後は対馬海峡を空海双方で威圧進行するという騒々しさ。さらに今話題の台湾海峡を通過するというふてぶてしさも。こうした他国に対するあてつけ的示威活動は中国のお手の物とはいえ、常軌を逸したものである。
 アメリカ軍太平洋艦隊は10万1千トン級の原子力空母カール・ビンソンを送り込む予定としているが、中国の激情が爆発するかどうか、するとしたらどういった爆発かこの先いったいどういった展開が待ち受けているのだろうか。

 トランプ氏の「一つの中国にこだわらない」という発言に異常反応したかと思うと、台湾の蔡総統の中南米訪問外交にあたりアメリカに「会うな、会えば報復措置も辞さない」という指示脅迫的発言まで。これは、蔡英文総統が予定するその後の中南米諸国に対する圧力も兼ねたもので、中国マネーをアテにする国々にはある意味驚異に感じられるものかもしれない。それにしても報復とはどういったものやら、アメリカに対して喧嘩カードを切るとどうなるのか、今の日本に対する韓国と似た状況になりはしないか。アメリカは日本ほどにはお人好しではありませんぞ。

 今更言うのもなんだが中国という国気質は、自国の都合のみを平準の価値基準とし、他者への対応には平然と脅迫、恐喝、開き直り、といったマイナーな激烈姿勢をむき出しにする。これは韓国にも通じるところがあり、国家間合意すら守らない国という、とてもまともに付き合うことが出来ないとの判断も止むを得ない昨今である。

 民主化と人権問題をクリアしようとしない中国は、文革、天安門といった弾圧の歴史をひた隠し、恥じることなく軍事力高揚、ニンジン外交といういずれも中国マネーの力を駆使することによって肩で風切る暴力国家に変貌する日々だ。

 
 自国への評論については内政干渉するなと厚い防波堤で鋭い反応をするが、他国の言動についてはあれこれ異常なまでの反発対抗姿勢を見せる。まさに内政干渉が世界一得意な国である。中国には古来より人の教えを説く名言が数多くあるが、それらは全くと言ってよいほど国の姿となって生かされている感はしない。
 あと1週間ほどで世界のトップがその座に立つ。少ない文字数のトランプツィートから20日以降のトランプカードを予測するマスコミを翻弄するかのようにアメリカファーストをツィートし続けるトランプ。米中冷戦という新たな世界構図が立ち上がるのかどうか、日本にとって外交と安全保障の正念場がきたことは間違いない。