2016.05.24
日本の街中に林立する電柱と、電線が幾重にも道路をまたぐ光景は、見た目に良いものではない。海外からの訪日客も驚くという。新興国ではもっと極端な例もあるにはあるが、技術立国日本としては、無電柱化の整備率が低いのは確かなようだ。
そうは言っても、道路が狭いという根本的な問題もあるとは思うし、下水道の未整備地域も少なくない実態は、社会資本整備という大きな枠で考えるとまだまだという面は否めない。
地元幸手では無電柱化の前に下水道普及が先んじられる対象かもしれないのだが・・・・
景観上は言うに及ばず、防災面や交通等の安心安全といった面からも、無電柱化は望むところ・・・と思いきや、無電柱化の整備は平成10年以降減少しているのが実態だという。
昨年の10月、全国212市区町村が参加して「無電柱の会」が設立された。
初代会長は奈良県葛城市長で、鎌倉市などとともに県内では本庄市なども参加している。そのブロック研修会が本庄市でこの17日に開催されている。
地味な活動だが、大変意義深い活動ではないかと感じている。国土交通省でも無電柱街路の整備延長を進めているが、前述のように遅々として進まない現状がある。
住民の協力とこれを望む運動の高まりが欲しいということだそうである。
研修会では、「無電柱化の推進に関する法律案の早期成立が図られるよう、地元選出の国会議員に要望する」などの主旨を盛り込んだ共同宣言を採択したというのだが、こういう時こそ、国会に「無電柱化を推進する議員連盟」なるものを立ち上げるべきではないかと思うがいかがなものだろうか。
議連というのは、その目的実現の暁に、住民生活の実益と向上が叶うモノに対して、より積極的に運営されるべきだと確信している。