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No.2747 明るい話題探しに苦労して、結局・・・

2016.05.13

 昼は真夏も夜は冷え込み、しまった毛布に再登場を願う陽気。体調管理もけっこう大変といった感じです。

 さて、私の独り言の口調に賛同してくれる方がいるのは嬉しいのですが、ほのぼのとした話も時には取り上げて欲しいというメールもいただきます。国や県、地域といったレベルでは、どうしても問題提起をしたくなる物に目が向いてしまいます。明るい話題も積極的にお伝えするように努力したいとは思っていますので、ご理解のほどお願いいたします。

では、いつものように・・・

◆オリンピック誘致目的で関係者への不正送金が行われていたというショッキングな事件。真相解明がどこまでできるかは分からないが、これは間違いなく日本的な手法とは思いたくもないし、信じたくもない。
 事実であれば、疑獄に近い大スキャンダルに変化していくであろうし、報道のあり方が今後どう変化していくか注目である。

◆小さなニュースの時点から批評をしてきた舛添さん問題。メディアの取り上げ方も徐々に広がりを見せはじめた。クビだ!とか辞めるべきだの指摘も識者には多くなっている。元妻の片山さつき議員は「公私混同の極み」と批評。
 続投を表明する厚顔ぶりにリコールの話もあるようだが、これは東京という土地柄では至難の技だろう。
 とにかく、お定まりの「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」といった言葉の取り繕いで済ませず、しっかり説明責任を果たすべきで、都議会や都民意識としてもそれを強く求めていくべきではないだろうか。

◆三菱自動車の不正問題。昨日は日産傘下に入ることが大々的に報じられた。水島工場などでの出社停止状態の社員などのことを考えると、経営安定への早期対策が必要なのはわかるが、やはり不正への対処が置き去りにされているようで気になる。そもそも軽ブランドの売上の落ち込みが激しいというのも、自らが招いた事態なのだ。

 今日は立ち入り検査が行われるようだ。
 長年続けてきたことがあきらかになり、しかも経営者側の指示による不正だとの指摘もある中、日産への合流が明るい話題として取り上げられるだけでいいのだろうかと思う。
 経営の難所を切り抜ける施策もわからないではないが、消費者を裏切った不正問題にしっかり対処しなければ真の解決にはならないし、信頼を取り戻すことも出来ないのではないか。
 昨日のゴーンさん、34%の三菱自株の取得でしてやったりといった感じの笑顔が今ひとつ素直に受け止めにくい。日産にも今回の問題でまったく責任がないとは言えないのだから。

◆オバマ大統領の広島訪問が大きな話題だ。戦後70年が経過した今、清々しい、素晴らしい決断であり、外交交渉ではなかったかと理解している。自民党政権以外では成し遂げられなかった成果ではないかと思うのだ。
 それは、時の経過とともに核兵器の根絶を世界に訴える絶好の機会だとも思う。それが、核兵器の保有数で世界一のアメリカの大統領が根絶を主張するイメージ足りうるかどうかは別の問題としてもだ。歴代大統領として初というのは、なぜ、ここに至るまで大統領の訪問がなかったのかを思えば感慨深いものがある。
 長崎も訪問の可能性があるという。さもありなんではないか。

 願わくは、サミットに参加する全首脳が共に会して両地を訪れるというのはいかがなものだろうかと思うが、大統領1人というのがいいのかもしれない??。

 ところが、中国や韓国の対応が複雑怪奇。やはりひねくれているといった感覚は否めない。中国などは、対日外交の材料として、日本はあくまでも第二次対戦の原因となった侵略国家であって、被害国ではないと位置づけて置きたいのだ。今の中国がどうであるかは脇に置いた話としてである。
 こうした国の反応があるがゆえに、今回の訪問も人道的見地を二の次にした政治ショーになりかねない。マスコミもそこはしっかり対応してくれればいいのだが・・・。