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No.2729 民進党に何を期待する

2016.03.29

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 3月29日・・・平和安全法制が施行される、言ってみれば歴史的な日である。戦争法案だとか徴兵制で若者が命を落とすだとか、反対の集は声を荒げるが、これは断じて逆の法案であると信じている。

 昨日の衆院予算委員会で例の小西議員が、反省の色も少なく自らの憲法知識を振りまくがごとくの質問を安倍総理にまくしたてていた。看過できない発言もあった。昨年の平和安全法制の委員会採決の在り方に対して「クーデター」という言葉で表現したのだ。総理は落ち着いてクーデターの意味を説明し、諭すような答弁をしていたのが印象的だった。もはや、この議員に気色めいて憤慨するエネルギーを使うことすらもったいないという感じに受け取った。

 そう言えば、この小西議員こそがかの採決時に委員長席に押し寄せる議員たちの後ろから、頭越しにダイブして委員長が持つ議事進行資料を奪い取ろうとした張本人である。
 穿った優越感にひたり、長幼の序も無く、相手を小馬鹿にしたような発言をする人間の姿が、国会議員として存在すること自体、日本の政治の低下を招く大きな要因だと感じる。自民党にも問題発言はあるし、人間的資質・モラルの低い議員はちょくちょく輩出するが、政治に取り組む組織全体の姿として、基本理念が異なるにもかかわらず選挙ありきの合体を果たす民進党の比ではない。
 それは、先日の「三ツ林裕巳衆議院議員を励ます会」に参加して受けた確かな感触でもある。並み居る国会議員の話もしかりだったが三ツ林議員ご本人の挨拶演説がなんといっても素晴らしかった。国会議員というものは、どんな状況下にあっても高潔さを保つ人間であって欲しいものだ。

 3月18日のテレ朝報道ステーション・・・テレビ番組欄の説明文を見て驚いたが、内容は想像以上のものがあった。
 古館氏降板の置き土産的に、わざわざドイツのワイマールまで出かけ、平和安全法制について視聴者への洗脳、煽動に都合のよい部分だけを示し、安倍総理とその発言をナチスとヒトラーにリンクさせようと目論む、極端に偏った内容を連綿と綴っていた。コメンテーターとしてゲスト出演していた例の長谷川教授の語りも我田引水的で耳を疑う内容が多かった。
 これこそ、放送法に違反している可能性が高いと感じるものであり、高市総務大臣の発言を意識した明確な挑戦であろうと思った次第。

 前述した反自民党、嫌自民党の人たちがいるのは仕方ないことだとしても、こういった人たちも含め、自民党に徹底的に対峙すると表明した岡田民進党に国民は何を期待できるのであろうか。
 報道によると約26%、4分の1が期待するということだが、風やムード、といった感覚で政治選択をする過ちを再びすることのないよう、その危険性に私たち国民が理性を働かせなければならない。それほど重要な剣ヶ峰に経済も外交も置かれているのではないだろうか。