掲題の選挙選、ともに告示となった後メディアはその行方に触れはすれど、こちら東日本にまで現地の熱は伝わってこない。いや、九州など西日本でもさしたる内容は報道されないし関心も薄いようだ。
つまり、局地的選挙戦の域を脱していないのだが、そこは天下の?橋下さんがリードして再生したばかりの「おおさか維新の会」が、W選とも制するか否かは興味があるところだ。
なにしろ5年で衆議院過半数獲得、つまり政権を獲ると宣言しての選挙戦に挑んでいるので、その信憑性や橋本さんの引退宣言を信じていないマスコミは、そこの部分において熱く見守っているという感じである。
私は、そうしたことを尻目に関東地区の維新の党所属議員たちは、今いったいどのような意志をもってこの選挙戦を見つめ、自らの方向性をどう定めているのかに注目している。
泥沼の裁判にもなりそうな政党交付金の取り扱いをめぐる元身内同士の争いも、上層部ばかりが目立つだけで「おおさか維新の会」に所属予定の19名を除く40名弱の国会議員たちは、それぞれが複雑な思いでいることは容易に想像できる。しかし、今後の方向性を多くは示していない。
我が地に近い同党の比例選出議員は、聞くところでは早々と離党して無所属に転じているという。国会議員になりたくて自民党を離党し、維新の会に吹いた風で当選し、それに早々と見切りをつけて今後の動向を見定めているということか。
これが本当であれば、委員会への参加もままならない状況となり、質問は一切できないはずである。この世界ではステージが上がるほど無所属議員の活動の場は狭められていくようである。
野党再編が叫ばれていることもあり、その実現次第でいち早く名乗りを上げることを目的としての離党という推測もある。なぜなら、新党への参加表明は遅いより早いほうが、その後の党内の位置取りに関係してくるものである。
ところが、その野党再編も思いがけない共産党の働きかけがあって、生活の党と社民党以外はその対応に手をこまねいているというのが実情である。
もとより、民主党は反対ありきの非建設的国会運営政党として反日リベラルの様相を濃くしており、イデオロギーを除いて共産党と変わらないとの評判が定着しつつあるので、再編のリード役を担ったにしても現実の状況を一変することは難しいと考えるのが妥当なところである。
私は、民主党こそ解党して右・左の色分けをはっきりさせる方が、国民の理解を得られるのではないかと考えている。
そうした再編が出来るかどうかだが、個々の信念と私利私欲が重なって簡単なことではないだろう。
というわけで、この選挙戦はいろいろな角度から興味をもって見つめている。