一昨日、安倍総理はシンガポールで開催されたアジア安全保障会議に出席し、アメリカのヘーゲル国防長官とともに基調演説をおこなった。内容は会場割れんばかりの拍手喝采だったと伝えられた。
中国の常軌を逸した侵略政策には参加各国の代表からも同様の批判声明があったそうだが、かの中国は相変わらず反省どころか理解もなく、強硬姿勢に変化は生まれそうもない。なにせ、中国は「南沙、西沙両諸島ともに2000年前に中国人が発見して管轄してきたものだ」との主張を展開しているというのだから、手前都合の身勝手さは手がつけられないならず者といったところ。卑しさ、あさましさという日本語での評価では物足りない感じがする。
ところで、この通称シャングリラ会議と呼ばれる会議の内容について、日本の新聞社には微妙・・・いやいや大きく異なる報道内容が見られる。
<朝日> 中国軍幹部、日米を批判 首相を名指し 対立深め閉幕
<読売> 強硬中国へ批判やまず 周辺国 膨張路線に警戒感
<産経> G7中国名指し批判へ 首脳宣言 海洋進出、自制促す
毎日は確認できていないが、朝日に近いかそれ以上というのが通例であり、その予測に大外れはないと思う。
それにしても主語の違いが際立っていると思うがいかがなものだろうか。
日米豪を加えたASEAN諸国が参加した国際会議の中心テーマを報じる時に、一国のしかも軍幹部の発言を主体的に報道する姿勢にはいささか違和感を感じざるを得ない。朝日は常にこうした表現スタイルが多いようだ。そう、基本が自虐的なのだ。常に自国を永遠の戦犯国だと唱えたいユニークなメディアなのだ。
安倍政権打倒を社是としているが、ならば、それが叶ったとしてその後は誰を総理にして、いったいどんな政党に国家運営を委ねようと言うのか。そこが論じられず、示されずにただただ国民を左翼活動のように煽動するだけでは日本の安定はもたらされない。
日本がイノベーション、カントリーマナー、ジェントリー等々すべての点でアジアのリーダーだとするのは世界共通の認識のようだ。少なくとも私もそう確信している。日本に感謝し、日本を称える国がいかに多いかは、それがほとんどない中韓の比ではない。
しかし、そうした状況に強烈なねたみ思考を働かせ、かたや南京事件、かたや従軍慰安婦事件を捏造し、人道に訴え、日本を犯罪国家として貶める外交作戦に徹している。それに加担しているかのような日本のメディアがある。他国にはおそらくここまでのことはないはずだと思えてならない。