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No.2480 あまりにも変わりすぎた子ども環境

2014.03.25

 悲惨な出来事としか言いようのないベビーシッター事件を考える第二弾。
 子育て論では私もそれなりのものを持っているつもりですが、何をおいても知らない人物に駅舎や路上で、かわいい我が子を預けるという事実が信じられないのです。ましてや、こうしたことがさして知られることもなく会員システムによる利用者が増えているという現実にも驚かされるのです。
 よく、血の通った教育とか言いますが、会員システムに登録することでいつでも電話かけると子供をあづけられるというのが良いかといえば、良いとは言えないと思うんですね。固定の専門施設すら持たないベビーシッターに物言わぬ子供が結局置き去りにされているのが現実ではないかと。血など通ってないですよ!

 残念ながら、戦後団塊の世代の私たちが育った昭和40年代前半までとそれ以降の日本の日本らしい部分の比較では、そのギャップはいかんともしがたいものがあります。まだまだ見捨てたもんじゃないという声と、今や崩壊寸前といった声が共存する部分もありますが、倫理、協調、謙譲、寛容、慈悲といった美徳の精神は、日本が世界に冠たる国民性ですし、世界もまた日本のそうした点を認めている・・・いや、認めていたと言ったほうが適切でしょうか。どうして人を、とくに子供を取り巻く環境がこうも変わってしまったのか。
 私は、女性が働くことにすべからく反対しているわけではありません。ただ、国や地域にとって、女性が働くことの重要性ばかりが語られるフシがあることに疑問を持つと同時に危惧しているのです。どういうわけか、女性が働きやすい環境作りを!といった標語が私たちの世界で騒がしい。それはそれとして大切だとは思うが、子どもがあづけられるという側面を忘れてはならないと思います。こうしたことこそ、深い議論を積み重ねることが求められるのではないでしょうか。どっちみち反対するのに、野党が深い議論を求める政治の世界と一緒にしてもらいたくない社会の重要テーマだと思う次第です。
 以上の問題を包含する少子化対策は今後の日本の最重要テーマだと思いますね。

 実は私以上に子育て問題に造詣が深く、確固たる理論を持っている県議会議員がいます。羽生市選出の諸井真英議員がその人。今年2月8日の最初の大雪の日に開催した私の県政報告会に緊急参加してくれた議員です。歳はいくつか私より下ですが、国会議員の秘書を務め、県議当選1期上の先輩です。考え方は信念に基づいた強いものがあるものの、穏やかな物腰と包容力の点で素晴らしい議員です。
 こうした議員の価値観に触れることはとても有意義だと感じます。
 ぜひ、この議員のサイトに足を踏み入れてみてください。