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No.2468 アンネ傷害事件

2014.02.24

 質の悪い、悪意に満ちた犯罪が頻発しているという。都内公立図書館での「アンネの日記」を傷つける行為だ。すでに杉並区の120冊を筆頭に300冊を超える数にのぼっているというのだ。
 私はこれを「アンネ傷害事件」と名付けることにした。
 いったい誰が? 

 日本人でナチスを認める人がどれほどいるだろうか! 世界は一様に、憎むべきドイツ政治の歴史の一面という認識を持っているはずだ。もちろん、ネオナチといったようなナチス賛美運動もまだあるにはあるが、日本ではおよそ「アンネの日記」は好まれて中高を対象に読まれてきた本だ。高校一年時だったと思うが、劇団民藝による遠征公演を体育館で観た記憶がある。アンネを演じていたのは、たしか日色ともゑさんだったかと思う。
 皆総じて、アンネ一家の悲劇に涙を誘われ、ナチスへの怒りを覚える実話。それが「アンネの日記」に対する認識だ。
 
 そしてこんなこともある。今や日本人の慈悲と思いやりの精神を誇る出来事として、リトアニア脱出に6,000人といわれるユダヤ人に職務違反を承知でビザを発給した当時のリトアニア領事代理の杉原千畝さんがいる。ウラジオストック総領事代理としてそれを受け入れた根井三郎さんもしかり。それらの経緯を経た結果、ユダヤ難民に手厚い保護をした外務大臣松岡洋右も。宗教問題でヨーロッパでは落ち着く場のないユダヤ人に温かいリレーの手を差しのべたのが日本人なのだ。
 ヒトラーによるユダヤ迫害、大量殺戮は広島、長崎と並ぶ人類最大の人命破壊行為と評価するべき対象と、すべての日本人は理解しているはずだ。 
 そんな日本人が、愛すべきアンネを傷つけるだろうか! 戦後長く語り継がれ、読まれ続けてきたアンネが傷つけられることなどなかったはずだ。それが今なぜ?

 こうも思う。この犯罪行為は単独ではなく、組織的犯行としか考えられない。なぜなら都内を広く、集中的に、おそらく300冊よりまだまだ多い数の書籍破壊を実行しているのだ。政治的な匂いがかなりする計画的犯罪であるとの推理は当たるとも遠からじだろう。だからこそ、尚更日本人が犯人だとは思えないではないか。
 では、日本がナチスを礼賛し、まさに彼ら?曰く、70年前の戦争至上国家に逆戻りしているとの評判に結びつけたいとするのはいったい?
 さあ、それがどこかとまでの推測は言わずにおくが、賢明な読者の皆さんはすでにお分かりのことと思う。
 あえて言えば、これが日本を貶めるロビー活動とした場合、当該国にまで入り込んでの犯罪行為に至る実態は大きな国際問題だ。けっして許せるものではない。アンネを再び辛い思いにさせる行為としても悲しい。
 アンネが泣いている!
 

No.2467 国会の葬式???

2014.02.24

 特定秘密保護法をテーマに安倍政権倒壊を目論む敵対政治屋たちが、まるで中韓が考え実行するような馬鹿げた儀式を挙行した。
 その「国会の葬式」の首謀者は、小沢一郎氏。一昨年の衆議院選挙で、自らの政治生命が絶たれたともマスコミに評された小沢さんだが、いやはや底意地の悪いことをよくも考えるものだ。

 小沢氏の側近中の側近、平野貞夫元参議院議員がその「葬式」で弔辞を読んだという。「特定秘密保護法成立は議会政治の自殺だ。行政権力が拡大解釈して運用でき、人間の生存権に干渉する」という内容だ。
 そんな大義などまったく志向していないのは国会論戦を聴いていてもわかるのだが、そういった意味において、恐ろしいほどに拡大解釈しているのは小沢氏自身だ。ここまでの表現がよく出来るものだと思う。運用できると考える事自体ナンセンス。今、この法律に過剰反応している人々は、日本を守るという根本を理解せず、個人的利害や戦争賛美に無理に結びつけ、反対しているかのようだ。一般国民は「あの小説家が言っているのだから」と引きづられる実態もあるのだろう。
 著名小説家、有名芸能人、コメンテーターといったところがこぞって過敏な反応を示しているこの法律を、小沢氏が政権をぐらつかせる材料に利用しようとしているのはあきらかで、著名人が賛同し、小沢氏に同調する動きを政権打倒のうねりに結びつけようとの画策だろうと感じる。
 

 もっとも参集したのはわずか150人ほどで、大きなうねりなどにはなることもないと思うが、国会議事堂の写真を飾った祭壇を設営し、「国会の葬式」を実演したというのだから、自身国会議員という立場を加味すれば、国会議員の風上にもおけない行為ではないだろうか。まさに議員失格を自ら標榜しているとしか考えられない。そう考えると、議員としての葬式を実行し、議員を返上すべきは小沢氏自身だろう。

 氏曰く「日本の議会政治は危機的状況だ」と・・。くどいようだが、「私の議員生命は危機的状況だ」と読み替得るべきだろう。引退をお進めしたいほどのあがき! それが今回の「国会の葬式」ではないかと思う。
 今、国を立て直す途上で、間違いなく中韓朝を除く他の世界各国から期待の目を注がれている自民党安倍政権は、多くの人がよくやっているという評価を与えている。それは小沢氏が率いていたころも含む民主党政権によって、対外的な国家威信が落ちるところまで落ちた日本を、骨のある国家に取り戻そうとする政権運営がはっきり読み取れるからだと思う。
 

 しかし、こんな馬鹿げたというか下種な運動を丁寧に紹介する報道機関の真意はどこにあるのだろうか? もっと伝えるべき国および国民にとって大切なことがあるだろうと思うのだが・・・。というのは、必ずしも小沢氏ならびにこの儀式を批判の対象としているようには感じられない。どちらかというと保護法の批判に結びつけたいのではないかと感じる文体なのだ。
 本来は、報道機関もまとまって自虐的報道や安倍政権打倒報道から脱皮するべきなのだ。そして、日本を悪の枢軸国に貶めるために、組織的ロビー活動を世界に拡大化している中韓の実態などをより詳細に伝え、国を、政治を支えるべきではないかと思うのだが、日本ではそうならないのが残念だ。

 韓国を代表するロビー活動のわかりやすい例が、国のトップが訪ねる国ごとに日本の批判をするという「告げ口外交」だ。安倍首相が国を守るためにとはいえ、中韓の批判をそうそうは発言していないではないか。倫理感、正義感、そして紳士的な姿勢で対応している。それでいて過去の民主党や小沢氏のように擦り寄る弱さは見せていない。
 しかしながら、日本を応援するのではなく、中韓を応援するような報道が多すぎる。実は、こうした報道機関自体にも中韓のロビー策謀があるとも言う。某テレビ局などでは番組政策トップの多くが在日で占められているというのだ。長年の培いによるロビー活動の実態だろう。
 私は次号で取り上げる予定の、都内公立図書館でのアンネの日記を破る暴挙もこのロビー活動の醜い裏側だと思っている。

 そうそう、私はしばらく前に小沢氏のことはもう取り上げることもないだろうと書いた記憶があるがまた書いてしまった。あまりにも馬鹿馬鹿しい稚拙な行為にこの政治家が日本のトップリーダーにならなくてよかったと再確認した。