東京都知事選がにぎやかになってきた。私にも、どうなの?という声がかかるのは、政治家のはしくれだからか。そのはしくれとしていくつか感じることはある。
そもそも、細川さんは小沢さんにかつがれてセンセーショナルに首相に駆け上った人だ。しかし、その地位をわずか8ヶ月で放り投げた経緯を持つ。その辞任表明で語ったことは「私の個人的資金を流用して秘書が蓄財増財したことで職責を全うすることは不適切だと判断した」というものだ。いわゆる、自らの資金疑惑が政治空白を作り始めたところで、責任を他になすりつけて首相の座を降りた御仁だ。
具体的には、東京佐川急便からの1億円献金問題が世間を騒がし、逃げ隠れ出来なくなり、出した結論が総理辞職だったということだ。その辞任表明で語った内容も嘘で固められていると、当時の評論家をはじめとする有識者たちは言っている。
小泉さんにもがっかりした。これに、宇宙人元総理や、本質の低さと軽さが露呈した空き菅さんが相乗りといったことにでもなったら、日本の政治とはいったいなんなんだ?という思いしか浮かばなくなる。それほどひどい!という感覚に今襲われている。
さりとて、舛添さんにも一抹の不安は拭えないし、宇都宮さんはまったく・・・。
田母神さんは今の日本に必要な感性を持っているとは思うが、人の意見に耳を傾ける度量が不明(舛添さんなどこの点乏しい人間だと思う)ということと、その傾ける対象、つまり取り巻きが不明という点が今ひとつ押しきれないところだ。ただし、元航空幕僚長というだけで右翼だとか危険だとかとは私は思わない。数万人いる航空自衛隊員を束ねてきた人であることは間違いない。講演も何回か聞いたし、本も読んだが、的確な外交防衛論を基礎とするしっかりとっした国家観を有している人だと感じる。そういう意味では未知への期待は感じさせてくれる。
だいたい、今の安倍政権政治を暴走とか戦争に突き進むとかの、かなりヒステリックな物言いで批判するマスコミがあるが、けっして有権者はそれを鵜呑みにしない感覚を持ち出している。あまりにも安倍批判が下劣過ぎるので、なんとなくおかしいぞ!と目を覚ましつつあるのが実情だろうと思う。
都知事選でも、マスコミに踊らされないよう有権者には頑張ってもらいたいと思う・・・が、東京の新しく成人した若者へのアンケート結果では、1位が東国原さんで、その後が舛添、マツコDX、有吉だというので、なんとなく悲しい思いにさせられた。
大消費地ではあれど大生産地ではない東京では、TPPは無関係ではないが、さしたる争点にはならない。原発も無関係ではないが、東京に原発があるわけではないので都知事の職性には入らない分野と考えると選挙の争点にするのはいかがなものか。反原発の信念を都政に活かす方法論があるのだろうか?
はたまたオリンピックのプロデュースだけが都知事の仕事でもない。ただし、国政との関係が強いことは間違いない。
47都道府県知事中の知事であるから国政に影響力は持つのはわかるが・・・こうして考えてみると東京が他の都道府県とかけ離れているとの想いが出てくるのは私だけか・・いったい東京ってなんなの?
実は、私とっては川口市長選挙のほうが重たいテーマなのです。すみません!