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No.2344 期日前投票

2013.07.09

 前号の反応を早くもいただいています。ありがとうございます。

 わかりやすいという御意見が多いようですが、国を引っ張る政党の代表、もしくは大物議員がどのような論理展開で候補者の応援演説に臨んでいるかは、私がもっとも興味を持っているところなのです。
 当選という大命題にプラス党是というものがある限り、候補者は好き勝手なことは言えるわけもなく、党の方針に沿った話と自らの議員活動の特徴や他候補と異なる利点を訴えるのが常で、国そのものをどうしたいかという大きな話は、応援に来ている大物政治家の持ち場と言えます。政党政治は、どれほど頭のきれる人物でも、結局は党の一員としての活動にのみ込まれていくわけです。どの党にあっても、この点は同じです。
 私は、自民党という政党しか日本をリードしていくことができる政党はないという思いで、これが変わることはないし、この主義信条がぶれることはないので、政党を渡り歩く政治家はどうも好きになれません。上部は権力闘争のなれの果て、下部はただひたすら当選願望・・・・その結果として所属が変わる。これが政治家の根底にあるのだと思っています。選挙区割りなどの関係でやむを得ない一面はあっても・・・です。

 さて、こうした場やテレビ討論などを聴いて、有権者は選択先を考えるのでしょうが、おおむね事前に決めている方も多いと思います。
 そんな方々のために用意されているのが「期日前投票」です。まだ、投票日まで10日以上ありますが、なにも最終の21日に行かなければならないものでないと考えたならば、期日前投票は多くの国民に有効な制度だと思います。行こうと思っていても、突然行けなくなるということも考えられます。

 どうぞ、貴重な1票を無駄にすることのないようにしてください!

No.2343 ネジレとチェックは全然違う

2013.07.09

  6日はうだるような暑さの中、佐藤まさひさ全国比例区候補の街頭演説会に多勢の方がお越しいただきありがとうございました。佐藤候補は翌日からは福岡、熊本と自衛隊基地のある地域、都市を中心に全国遊説活動を続けています。
 それにしても、急な陽気の変動は身体に響きますね。昨朝はパトロール開始の7時頃には、すでにジリジリするほど気温が上がってました。いずれはやって来るだろうと思っていた猛暑ですが、来て見ると「お前さん、いつまでいるんだい? 早くあっちへ行ってくれ!」と言いたくなる思いですが、これから3ヶ月近く続くんでしょうね。

 さて、前政権でとんでもない売国奴首相を輩出した民主党。当時、圧倒的結果で政権奪取したせいかどうか、海江田万里さんは安愚楽をかいていたのかもしれません。いや、安愚楽をかかされたのかどうか・・・。
 野に下って人材不足の中からその海江田さんが党首になったわけですが、今回の選挙戦での発言には無理がありますね。おそらく自分でもわかっているんではなかと思えるほどのレベルです。
 「ネジレではないんです!チェック、チェック機能が必要なんです!」
 なんですか、このこの言葉は! チェックの結果が国の方向性を示せない、国民生活を考えない重要法案の廃案になったのは仕方がないとでも言いたいのでしょうか。
 チェック機能は数の論理にかかわらず野党に与えられた活動スタイルそのものであり、使命でもあります。それはそれでいいのです。そのチェックが素晴らしく、マニフェストに生かされるならば国民の賛同を得られて、次の選挙で議席を増やす手立てになるのです。選挙のためのおいしいマニフェストを並べ立てたり、政権途中で党が分解したり、野党になっては小政党と変わらぬ姿勢を見せたりというのでは、政党自体の信頼性が感じられなくなるのは当たり前ではないですか!
 にもかかわらず、今回の選挙で自公政権に参議院の過半数を獲られるとチェックができなくなるような物言いは、ネジレ解消を望む国民が多いとわかり、必死にネジレをチェックに置き換えているつもりなのだろうが、子供騙しもいいところです。

 今の日本にとって、安定的国会運営が可能となる政権構築を、まずは実現する。それが求められているのです。その後において野党はいくらでもチェック機能は発揮できるし、するべきなのです。ネジレとチェックは同レベルで語る話ではありません。

 前に進まない政治、決められない政治、結局ゼロ増5減案が「みなし否決」という流れで衆議院で再可決されることになったのもネジレの結果です。しかし、もっとひどいのは、あの問責事件の国会最終日です。さすがの安倍自民批判を続けていたマスコミも、あの最終日のネジレ国会は国際的に恥ずかしいという論調を示しています。
 最終日に、なんで?と思うような希薄な理由で首相の問責決議案を生活の党、社民党、みどりの風で提出・・・この3党の参議院議員は足して16名ほどですが、そこに最大野党の民主党が相乗りしてしまったわけです。つまりは喧嘩別れしたはずの小沢一郎さんの手法にのり、あろうことか選挙協力までしようということになったわけですから、何をか言わんやなのです。

 この選挙直前に民主党がとった対応は、自ら崖を滑落するような低調さを国民に示したということです。もっとも、ハトの糞害は海江田さんも辛いことだったでしょう。ほとんどの国民が憤慨したのですから。これも選挙に影響するでしょうね。
 しかしね、3党で提出した歪んだ決議案は民主党が同調しなければ、国会は国民のためにひとまず機能したんです。それはそれ、これはこれ!の対応をしたほうが民主党のイメージのためには良かったと思いますが、その選択責任者は海江田さん、あなたではなかったんですか。
 残念でなりません。海江田さん、チェック機能とはどういう意味かしっかり理解してください。立法機能を最大の機能とする国会にあって、法案を廃することが野党の仕事ではないはずです。