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No.2301 一消懸命でした!

2013.03.09

 昨夕、5時半頃のこと、浦和から帰宅後、私服に着替えて事務所で雑務をしようと出かけたところヤケにサイレンの音がけたたましい街中。
 そんなところに、ちょうど知人から幸手市内で大きな火災が起きているらしいという電話がありました。いったんは御成街道駅入口近くの火災現場に行ったものの、燃え盛る炎と煙、そして出動車両と近くの商店の方々、通勤帰りの市民等々集まった人たちでごった返していました。
 数人の知人に会ったものの、自分はただただやじ馬の一人になっていいわけではないと思い、悲しいかな職務的習性で我が家に引き返し着替え直してとってかえすことに。

 再び現場に着いた時は、鎮火したとの話でしたが、なんのなんのその30分後にはまたもや消化の放水が・・・かなりの燃え方だったようで、くすぶり続ける状況は、また息を吹き返すかのように突然火の手をあげるのだとか。まさにそういった感じ。
 消防団活動している人もほぼ見知った顔ばかりですが、中に市議がいて、いろいろ話を聞くことができました。これからの事後処理が大変だということですが、凍えるような寒さが引いていたので、身体的にはさほどでもなかったということです。しかしながら、夕方になって強くなっていた西風に煽られた強烈な炎が吐き出す煙に、風下で活動している隊員、団員たちは目が痛くてしかたなかったようです。
 市内の全分団に召集がかかり、合わせて久喜市からも数両きていたようです。現場地区は第七分団の担当範囲だということですが、他の分団からも相応の団員が駆けつけ、消防署隊員、警察署員などもかなり駆けつけていました。

 私も、着替え直して行ったものの、これといって役立つこともなく警察官に状況を確認する程度でしたが、その私に公明党の市議さんが近寄ってきて「県議!バスがあそこで2時間半立ち往生したままなんですって! なんとかなりませんかー」と。
 私はしばし考えて、バスまで確認しに行き、即付近にいた警察官に「もう乗客は全員降りてはいるけど、駅で待っている人がいるかもしれない。勤労福祉センターの信号までバックさせて日光街道から回してやることはできない? もし、できるなら後ろ見て上げてもらえたら助かるんだけど」と言ったものの、気になることがあって、バスの運転手さんに「路線運行ルールで路線以外の道路を走ってはいけないということがあるんでしょうかね? そんな悠長なことは言ってられないと思うけど、心配だったら本社に電話して確認とったらどうかな」運転手さんはすぐに電話。
 「緊急時は仕方ないということです」 そりゃーそうですよ。整理にまだどのくらいかかるかわからないと言ってる状態で、さらに何時間も立ち往生するわけにはいかないでしょうから。それで、無事バスは100メートル以上をバックして4号経由で駅にたどりついたということです。

 今号の掲題は、消防服を脱いだ団員さんの中に、あの文字が背中に書かれたシャツを着ている人がいて、なるほどと思ったものでタイトルに使ったのですが、現場で撮影する不謹慎さを重んじ、写真は撮りませんでした。
 日本語と漢字の素晴らしさを、幸手の消防の素晴らしさに合わせて感じた次第です。
 それにしても久しぶりに出会った大火災、火災家屋の家主の方に慎んでお見舞い申し上げますと同時に、消化隊はじめ関係各位にご苦労さまでしたと申し上げたいと思います。