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No.2241 自民党反省と自論回想

2012.10.10

 №2234、2235で示した私見がどうやらその通りになりそうだ。いや、別に偉そうに振り返るわけではないが、昨夜開かれた自民党の全国幹事長会議で、総裁選における地方票の在り方について、決戦投票でもその意向が生かされるシステムに改革する方針が示されたそうだ。

 「○を推したのに、△が当選した」というこの世界によくある不満・・・これが怨念にまでつながるパターンも少なくない。秋田県連の役員4人が選挙後即座に辞任を表明したのは、地方票で石破さんが圧倒的だったのに、国会議員だけで決める決戦投票で安倍さんが逆転勝利したことが気に入らないというものだった。その後、この4人は辞任は撤回したらしいが。
 私は党内行事の結果で立場や組織を投げ出すことは大人気ない。まずは方法論への疑問と改革の必要性を訴えるべきと感じ、そんな主張をブログに書いたが、事実はそのような流れになったようだ。大人の自民党が示されたと理解するほどのことではないかもしれないが、落ち着くところに落ち着いた様子。
 現状の国政国難をにらみ、自民党がどうあるべきかを考えれば当然のことであって、ノーサイド精神を示さなければ1枚岩になどなれるはずがないのだ。

 そして、昨夜の全国幹事長会議で今後の変更方針が了解されたという。
 昨夜、この場に出席されていた埼玉県連の長沼幹事長とお会いする場があって、このことを聞かされた。帰宅してテレビのリモコンを握ったら、ニュース番組でちょうど報道されていた。
 これが自民党再生へのテープカットになればいい。

No.2240 山中教授おめでとう!

2012.10.10

 やりましたねー! うれしいですねー! 
 なんとなく、どことなく親近感をもって喜べる今回の山中教授のノーベル賞受賞。それは、2006年のiPS細胞作成論文が世界に打電され、一躍時の人となった際、その研究成果が医学の進歩と未来への期待感につながる偉大なものであることには静かに、謙虚に受け止め、研究所の手狭さと研究費が不足している状況を切々と率直に語る教授の姿が忘れられない。要求や不満に聞こえないその語り口から受ける人物感から、自然人間の雰囲気を感じたものだ。その後も時折、テレビなどで拝見する機会もあった。それが親近感につながっているのだろう。
 あれから40年、いや6年・・・もう受賞は間違いないとも言われていて、結果その通りになった。確定的であったからこそ、この期間はけっして長いというイメージはないが、惜しむらくは昨年までに受賞していると氏40代での受賞であった。でも、そんなことを思う人ではなさそうだ。

 「まだ一人の患者も救っていない」という教授だが、再生医療に明るい道が開かれたことは間違いない。 
 ふと思ったが、研究費の不足を口にする教授だが、その後の国や大学などの対応はどうなったのだろうか? まさか民主党政権になって仕分けの対象にされたということは? あるはずがないか。

 
 ともあれ、人間の尊厳というか倫理性を破壊しない道筋で、早く供用実現まで結びつくことを願わずにはいられない。