「近いうち」とは、いったいいつなのか?
解散求めて交渉決裂、結果法案棚上げか? これって自公の人質か?
1票の格差憲法違反はいつ解消するのか? これって民主の人質か?
代表に拒否権と承認権が与えられた政党とははたして民主的なのか?
諸々の日本政治の経緯、現状に世論がしっかりした判定ができるか?
国民はマスコミの極端な偏向報道を見抜けるのか?
等々これからの政治を思案するつど、各種の思いが脳裏をよぎる。今あげた内容は、外交上の他国間問題ではない。すべて国内の問題だということをあえて申し上げておきたい。
そんな状況で、今回の第3次野田改造内閣に注目してみると・・・。
田中眞紀子さんに話題が向くようだが、全体的に初めて名を聞く方、過去の政治活動や経歴に記憶が少ない方が多いからやむを得ない。しかし、それでいて、なぜか新鮮味が感じられないのはどうしてだろうか? ましてや安定感や安心感に至っては、まったく与えてくれる陣容ではない。
早速いろいろなキャッチフレーズで呼ばれているようだが、私は至極単純に「第3次人材不足内閣」と感じた次第。党役員と内閣の双方で実務派を必要とするわけだが、およそ6〜7人の議員を要職で使い回している印象が強い。そして、代表選で敗れた3人との関係が強い議員の登用も少ない。ここらあたりの価値観、志向性を見せる野田首相は、末期的とも思える。私は、この政治家を民主党にあっては評価していたのだが、言葉に信頼性が感じられなくなっている。つまり口と実際とのギャップが多い野田。
原発問題担当として引き続き頑張りたいと明言していながら代表選出馬を断った細野さんが党政調会長と聞いた時には、野田さんは何をどう考えて細野さんの異動起用を思いついたのだろうか?と感じた。多くの国民、とくに福島県民は強く思ったはずである。「ならば推薦されての代表選に出るのも男気ではなかったのか!」
まさに、指名する野田さんも?だが、受ける細野さんも細野さんだ。
加えて、なんと松原拉致担当大臣も変えてしまった。この人も大変熱意のある正統派の政治家でまさに体制変わった北朝鮮相手に頑張っているところだった。これからというところだというのに。
変えてはいけない担当大臣を変えてしまった新内閣はそれ以上のものだというのだろうか。
いずれにしても、近いうちに党首討論が行われる。この場合の近いうちは、野田首相が特例公債法案制定に焦燥感をもっていることと、そのために自ら望んでいることだから間違いない。
田中眞紀子さんのことになるが、問題はなぜ文部科学大臣なのかということです。まさか、輿石さんが野田さんに? 輿石さんに小沢さんがアドバイスしている可能性も政治の世界には有りうるのですが・・・まさか? 小沢さんと田中さんの関係も壊れてはいないはずですし、輿石さんもともに親中派と考えれば無きにしも有らずなのです。
親中派の政治家が文部大臣になれば、当然の流れとして中国の価値観に味見調整した教育指針が示される可能性がある。問題の教科書選定も自虐史観にあふれた内容に戻ることも考えられるのだ。ここは起用が間違っているとしか考えられず、どうにも理解に苦しむ改造内閣としか評価できない。