7つ目の金でロンドン五輪を感動で締めくくれた。一時はJUDOUの不調にどうなることかと思ったが、日頃目にしない種目まで含めて「初」とか「何年ぶり」とかのキャッチコピーが連日紙面を飾る五輪に酔いしれ、高度なパフォーマンスを見せる外国人選手に魅せられた。
それ以上の感想は、メディアが当の本人たちを招き、生の声を紹介するなどして世紀の祭典がどれほどのものだったかを評しているので、多くを語る必要はもはやなし。
ひとつだけお願い的な項目になるが、最終日の華であるマラソンはコース選定に問題がなかったかどうか。選手も走りにくそうだったし、TV観戦していてゴールが近くなるにつれての迫力が感じられなかった。やはり陸上最後の種目は大観衆の競技場に入り、感動のゴールを大声援と拍手の祝福をもって迎えたいと思うのだが、海外諸国でのマラソンにはこうしたゴール設定が比較的多いようだ。
ともあれ「チームジャパン」としてのまとまりをこれまでになく感じたオリンピックだった。まだ残る時差ボケも快感だ???
そして、サッカー3位決定日韓戦での韓国選手の政治的示威行為は、いくらなんでも「良きにはからえ」などと許されるものではないが、この試合後の日本チームのサポーターの行動が、外国人記者の目に留まり「日本人の美徳」として披露されたことを知る人がどれほどいるだろうか。こうした「小さな行為」をしっかり見ているジャーナリストが世界にはいるということを嬉しく思う。
これ以上熱い試合はない場面での敗戦に、くやしい感情でいっぱいのはず・・・国民性によっては暴動までいかないにしてもゴミ拾いどころかグランドにモノを投げ込みかねない状況でのこの清掃行為。
こんな美徳を有する日本人気質を私は誇りに感じながら、このロンドンオリンピックの有終の美を締めくくりたい。