記事一覧

No.2191 深夜の交代劇

2012.06.04

 多忙なことは間違いない日本の首相だとは思うものの、小沢さんとの2回目の会談が土曜日に設定されたことは何を意味するのか。そして、やはり物別れに終わった後、野田首相は自民党との協議を進めるとし、内閣改造にも今日日曜日に手をつけた。
 WC予選オマーン選の心地良い勝利の後の緊急速報を伝える画面では国民新党の自見大臣も交代していた。同党にとって連立継続の可能性が不明になったいきさつから、未経験者に大臣職を一度は経験させてやろうという配慮なのだろうか?
 一人一人新閣僚が決まるたびにテロップが流れる様は、まさに首相官邸がどういう状況になっているのかがうかがえる。

 全体像がまだ見えないが、まもなくネットニュースではっきりわかるかもしれない。もう出ているかな。
 問題は今後の政局であり解散があるかないかだろう。増税嫌いの国民心理を選挙戦に有利に持ち込めるとふんでの党分裂ありきの小沢戦略が垣間見えるが、何ども何ども野合を繰り返す小沢一郎という稀代の政治家と再び行動を共にする古い議員がどれほどいるか。いくら消費税問題を有利に展開しようとしても100人からの小沢チュルドレンには厳しい選挙戦になると私は思っている。いや、そうでなくては日本の政治はさらに暗闇に入り込むことだろう。当選するためにはどこの党だろうがかまわないし、恥も外聞もなく資金力を宛にしますという政治家には立候補をご遠慮いただきたいと思うのは私だけではないはず・・・と想いたいが。

 ともあれ、日本各地からの陳情、要望を小沢一郎という政治家に一任集中するという、2年半前になりかけたおかしな事態だけは現実化させてはならないと思う。