記事一覧

No.2121 社会変革は少子高齢化とともに

2011.11.27

 定まらない陽気は頭の回転も鈍くさせるようです。というのは、前2030の冒頭でスポーツ万歳!コラムは随分久しぶりです、と書きました。ところが、一定期間分をまとめ読みしてくれる家内が「お父さん、これっておかしいわよ!」「なにがー」「だって、この書き込みの2つ前もスポーツ万歳になってるじゃない」これを聞いて「えーー」と私。
 まいりました!それでなくとも書き込み回数が減っていて申し訳なく感じているところに、よりによってこういった勘違いをやらかすとは。あまり、自分に腹が立ったことと家内に指摘されたもどかしさから、あえて原文のまま残していますが、読者の皆様には申し訳ないとの心情しか持ち合わせておりませんので、悪しからずご理解のほど願います。けっして陽気のせいではないと思います。深くお詫び申し上げます。

 さて、大阪選挙の結果が出ました。
 マスコミおよび有識者たちのコメントはまだですが、府と市とのねじれが皆無になったということで、思い切った橋本運営が進行していくものと思います。政治の世界にどういった影響をもたらすかという点からも、今後への興味は付きません。
 私は、亀井静香流の政界再編論など議論にもならないほど強烈なアジテートを国民に示したと感じています。ただ、これが良かったかどうかの賛否については即には出せないと思っています。なぜなら、大阪維新の会の戦い方が、知事から市長という橋本パフォーマンスを全面に押し出して、浮動票を得るという選挙戦にたけた結果だったからだと考えるからです。
 それにしても、市長選の投票率と知事選での票差はすごすぎる感じがします。

 選挙は勝ってなんぼというのはその通りですが、こうした形で、880万大都市の政治行政が、二重行政を排除して一人の人物を中心に、その思いですすめられていくことがいいのかどうか?
 とりあえずは、独裁への道筋にしても、その可能性は問題ではないとした大阪市民の賛意の集結です。ちなみに橋本さんの当確最初のコメントは強気一点の内容でした。

 思えば、高度成長の終焉を感じる頃から日本社会のあらゆる事象が少しづつ変化し、政治の世界でもいよいよ既製政党の存在に翳りが生じたという現実をこの大阪選挙ではっきりと示されました。地方選挙でこれほどインパクトを感じることはこれまでにありませんでした。
 少子高齢化が選挙という事象において、世の中を確実に変えていくことは間違いないし、世代交代がますます進む状況においては、既成の政党やイデオロギーといったものは、まったく姿を変えてしまうだろうという予感もしないではありません。
 今日の新聞に「共産党が政策ごとに組む相手を選択する方向に転ずる」といったような記事がありましたが、まさに既成政党はその存在感を維持するためには政治姿勢はもちろん、場合によっては党是、理念をも変えざるを得ない政治世界ならびに社会になっていくということではないでしょうか。