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No.2872 中露の立ち回りが世界平和の最大の壁

2017.04.10

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 シリアや北朝鮮情勢がより騒々しさを増している。こうした小国によって地球全体が揺り動かされているようだ。世界が安定するには数少ない大国が真の自由社会を安定化させることに情報を共有し、手を携えて地球平和の不穏分子を消し去ることだと信じて疑わないが、それ自体が夢物語だとも理解している。世界平和に大きな壁となって立ちはだかっているのが中国とロシアであるのは間違いないようだ。考えてみれば、この2大国家もそれぞれ異質の独裁政権下にある国である。ロシアはソ連邦崩壊をきっかけに民主主義への道を突き進むと思わせたが、体制は逆戻りしているようだ。

 北朝鮮がミサイルを発射しても緊張を拡大させるべきではないと日米の反応に冷たい視線を送る中国。自らは九段線を主張し軍備を深め、尖閣諸島をあわよくば我が物にせんと東南シナ海全域に緊張をもたらしている。
 アメリカのシリアに対するミサイル空爆を主権国家に対する侵略行為だと批判するロシア。ウクライナクリミヤへの侵略行為を棚上げして言えることではないはずだが、どちらも厚顔無恥、我田引水、なんたる身勝手なことよ。/span> 

 欧州各地は連日のようにISによる自爆・自走テロで浮き足立ち、イギリスのEU離脱も影響して連帯感が薄れつつある。そういう意味ではイギリスの責任は重いと感じる。今こそ統一感をもって破壊集団に対峙しなければならないのに、シリアも北朝鮮もISもすべてが米中露の駆け引きの対象で安定どころの騒ぎではない。
 カールビンソン艦隊が朝鮮半島に向かっている。北朝鮮が追い詰められてイチかバチかのスイッチを押すか否か。うかうかしてられない状況にもかかわらず国会は暢気なものだ。民進党蓮舫代表就任時の提案型政党に生まれ変わるという言葉は単なるリップサービスだったのだろう。次回は民進党崩壊が近づいている話題を。