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No.2795 幸手市人事と駅舎の過剰予算

2016.09.06

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 1日に幸手市議会9月定例会が開会した。
 初日にいきなり副市長人事が上程され、藤倉副市長の辞職と成田副市長の就任が決まった。新人事に対してはどうこう言える立場にないが、藤倉氏については本人からの辞意表明によって退任となったということのようで、個人的にはこの報に接して驚きを感じた次第。
 私自身、氏とは旧知の間でもあり、機微に卓越した人物として市長を支えるに最適な人だと思っていたからである。市長の2期目に合わせる形でまだ市政に尽くしてもらえるとふんでいただけに残念な思いが残る。

 ひとつ考えていたこととしては、首長を支える副の立場には、埼玉県からの出向人事を受ける方法もあり、これは多くの自治体で実行していることでもある。事業の詳細に熟知し、職能レベルも高く、なにより県とのパイプが醸成されるという利点がある。
 実は、県議選の結果で上田知事との強い絆が出来た市長と新県議によって、この人事がいつか実現することを私は密かに願っていたのだが、その絆も今や水泡に帰している状況ということであるから無理であろうか。

 幸手市の副市長人事では、遠く増田実市長の時代に楢原副市長を県から迎えて以来実現していない。この時は、次期市長選に増田氏に対抗して楢原氏が出馬するという市民も驚くトップ二人の人間関係に発展していた。全国レベルでは稀にあることだとしても、こういったことは極力ないほうが望ましいと想うことが現実にあったのだ。この過去がトラウマということもあるまいに・・。

 ともあれ、成田新副市長には、幸手市発展のために頑張っていただきたいと想う次第です。

 さて、くどいようだが幸手駅舎の話を再び。
 理由は、越谷市が9月議会直前になって、本庁舎建設基本計画の見直しを発表したことによる。それも大幅な見直しが為されているようなのだ。
 この見直しの内容は主に3点で、建物規模の縮小、事業費削減、スケジュール変更となっている。
 床面積の算出にあたり、当初職員一人あたりの執務面積を4.5㎡としていたが、一般的かつ現状レベルの3.6㎡に変更することとした。その他諸々含めて2800㎡ほどの縮小が可能だという。
 これにより、事業費は約102億円から23億円近い減額になるというのだから経費削減はやれば出来るということを実態化する話なのだ。

 見直しをすることとした要因に挙げられているのが、8月30日まで実施したパブリックコメントの結果を反映させたということだが、結論の早さからして無駄を指摘するコメントが圧倒的に多かったものと推測できる。

 以上、すなわち幸手駅舎事業の在り方が今のままでいいかどうかの問題指摘がある現状にあって、市民の集約された意見に沿って見直すことが必要だと強く思う。
 さて、今幸手市議会は一般質問のまっ最中だが、渡辺市長どういった対応をするのやら。