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No.2791 台風大雨被害またも

2016.08.24

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 リオ五輪の熱気がさめやらぬ中、熱帯低気圧が日本の各地にまたも甚大な被害をもたらしている。

 7号、11号、9号と連続して3つの台風が中央を貫いた北海道では、石狩川が氾濫するなどで被害は拡大しているようだ。
 北見市では、全国供給量の3割を誇る北見玉ねぎが水に流され、被害額は数億円規模になるという。野菜の中でも各種料理に用いられる利用度の高い手軽な食材だけに今後の動向が心配だ。
 また一方で、政治はこれらの農家の再建に万難を配してもらいたいと思う。北海道の単一生産農家は、牛乳、じゃがいも、とうもろこしなどなどその規模の大きさから全国の食卓に与える影響が大きい。早急な対策が求められるところである。

幸手市でもまたお定まりの地区での浸水被害が発生した。強風が止んだ5時すぎに出たので、東部地区までは行けなかったが、御成街道の北地区、牛村地区、中5丁目といったところはいつものような状況であった。
 
 香日向で長年商売をされていた「酒のだいます」さんが8月から北地区の御成街道沿いに店を構え直したが、もともとオグリ家具さん前の通りは浸水地区として知られる地区。新店舗での商品陳列等々に落ち着かない現状で、認識不足の水被害にあたふたしてるのではないかと思い出かけてみた。
ファイル 696-1.jpg案の定、店の入口には土嚢が積まれていた。車が通るたびに引き水が襲うのも以前からあることで、オグリ家具さんでもしばしば聞いた話だ。
 オーナーによると一時は膝直下まで水が来たという。全体的に水の引きは早くなったが、この店前の水は付近でもここだけ残っていることがわかる。

 ファイル 696-2.jpg  ファイル 696-3.jpg 
        中5丁目と牛村地区ではすでに暗くなっていたので水は引き加減だったが、やはり長靴に水が入る寸前だったという。ここも名うての浸水地区でうんざりといった様子。昨年は稲刈りの後だったので、流れて来たワラで水かさが増すスピードも尋常ではなかったし、後始末も大変だった。
 お隣の牛村地区も特定の場所の浸水がひどいのは相変わらずである。

 ファイル 696-4.jpg  ファイル 696-5.jpg 
        昨日の朝には神扇地区を訪ねた。皆、対応に追われて会える方もわずかだったが、写真からはまだ米の被害の大きさは感じられなかった。同地区のとうもろこしやネギはごらんの通りである。
 そして、昨夜はまた大雨洪水警報が出されるという気の許せない状況にあるが、8時前後からの雨の影響がどうなったか・・・。

 本来の台風シーズンの前であることを思うと、今後の台風、とくに地形的に坂が皆無の平坦な幸手市では毎度毎度同じ地区が浸水被害に見舞われる。地形的な面はいかんともしがたいとは言え、行政はいつまでも特定地区の被害をそのままにしておくことでいいのだろうかと思えてならない。

 惣新田中島土地改良区約300ヘクタールの田植え時期の水不足問題もしかり。水に拘わる問題解決のみならず、防災対策になにより真っ先に努める姿勢を見せてほしいものだ。駅舎事業予算を半分程度の規模に見直せば、そうしたことにも手を加えることは可能だと思うし、それもかなわない話ではないと思うのだが。