「改憲勢力が3分の2の勢い」「自民だけで過半数超えか!」
こういった新聞一面に護憲支持者は驚き、焦燥感から投票に行かねば心理を駆り立てられる。
例えば、夕刊紙を売る駅売店で、しばし夕刊フジと日刊ゲンダイの一面見出しの張り紙に目をやるという経験は、大方のサラリーマンにあるはず。私も例外ではなかったが、あまり強烈な表現で批判しているものには手が出なかった。
ゲンダイはどんな対象にも体制を痛烈に批判する報道姿勢なので、興味はそそるものの憎悪感むき出しの内容を好きにはなれなかった。
そういう意味では、どちらかと言うとフジを購入する確率がほとんどだったが、販売キャッチコピーは人の心をくすぐることは間違いない。
しかし、もはや反自民、反政権志向をオブラートに包むことも無くなった朝日、毎日、東京などの各紙は、言論の自由、報道の自由よろしく有権者の判官びいきを駆り立てる表現に終始する。
「改憲に反対の皆さん、今のままだとまずいことになりますよ。憲法改正が現実のものになってしまいますよ。戦争をする国に突き進むことになっていいのですか」と、いかにも自陣が不利だと言わんばかりの裏心理を大見出しに載せる。これにより、場合によっては乗り換える有権者が出ないとも限らない。
不利という意味合いの大見出しによって、有権者の心理は揺れ動くものだ。逆に言えば、民共野合支持者のみならず無党派層に訴えかける偏向報道そのものと言えなくもない。
嘘に近い大げさな数値や、推測を見聞きした有権者は、終盤有利とされた側とは逆の側に1票を投じた。結果は大きな後悔に至った最近の例・・・イギリスである。
離脱派のリーダーだった二人の大物政治家が、離脱後の国の舵取り役を回避するという情けない行動を示したが、これほど無責任な政治家にあやつられて国家の行く末を大きく左右する投票選択をした有権者たちも悲劇だが、責任の一端は有権者にもある。
政治家としての矜持があるとは思えないジョンソン、ファラージュ両議員はともに52歳。まだ、引退する年齢でもないし、国を二分する国民投票の立役者だったはずが、難しい離脱処理と国家運営に恐れをなしたかのように・・・ファラージュ氏は労働党党首をも辞任してしまったのだ。
話がそれたが、表現巧みなマスコミにのせられないように。確固たる信念に基づいて自公か民共かの選択をしようではありませんか。
私が好きな言葉「反面教師」イギリスを追従するなかれ!