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No.2753 久喜市の選挙対策

2016.05.31

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 毎夜のこと、「毛布かける?」「とりあえず足元に置いといて」といったやり取りがある。暑くても、寒くても熟睡に影響することから、暑がりの自分と寒がりの家内とでは使用する寝具の調整が毎日必要な状況だ。
 日々の寒暖差は何かにつけて面倒をうむ。やれやれ。
 

 面倒と言えば、投票に行く面倒を少なからず解消し、投票率アップにつなげたいということなのか、隣街の久喜市選挙管理委員会が、この参議院選挙から大型商業施設に投票所を設置すると発表した。JR久喜駅前のクッキープラザとモラージュ菖蒲の2ヶ所がそれである。
 選挙への関心度が低下している現状は、とくに人口集中地域及び若い世代に顕著だが、県レベルでみると埼玉県でおこなわれる選挙の投票率が低い県となっている。

 すでに春日部市などでも似たような改革案が出されているが、今回の久喜市も、そういう意味では前向きな方針を高く評価したい。というのも、賃貸料や職員配置など新たな環境配慮が必要となることと、なにより公正性という観点からの信頼度が求められることになるので、こうした店での改善工夫も必要となるであろうから。
 選挙管理委員会といえども、不正の温床になった例がないではないし、ところ変われば品変わるではないが、あらゆることを想定して公正な投票管理が実施されなければならない。

 この関係の話では数年前から持論がある。 
 集客施設に定置投票所を設置することも前向きな案だと思うが、移動投票所なるものが実現しないものかとかなり前から感じていた。口にしたこともある。
 季節にもよるが、地域や職業によっては投票率アップにかなり有効性のある方法ではないかと考えるのだが・・・。
 もちろん、異動の場合は定置方法以上に規則等々含めて細やかな取り決めが必要となるのは間違いないが、投票率のアップに貢献することも間違いないと思う。
 

 ただ、こうした投票率アップ手法は、アップと引き換えに選択的投票度から乖離することにはならないか。つまり、情実的なしがらみ優先の投票意識が現状以上に増幅するという問題はないのか。

 候補者による選挙活動から、見るもの、読むもの、聴くものなど、出来る限りチェック確認して、選挙活動が終了した翌日の日曜日に投票するというのが、本来の選挙の本質でなければならないはずだが、期日前投票制度が定着した昨今もしかり、投票の利便性を高めることによって投票率は上がっても、そこから生まれる選挙そのものの姿が大きく変わる可能性を危惧する必要はないだろうか。 

 そもそも、投票率アップばかりが叫ばれる状況はいかがなものか・・・であり、主権者教育とはそればかりを教えるものではいけない。と考えたら、主権者教育は大人の我々にも必要だということではないか??? 
 誠に悩ましいが、とりあえず投票率が上がれば良し!ということにしておくか。