ここ最近、とみに眠りが浅い。理由はわからない。いろいろなことが頭をよぎるのだが、ここ数日は、熊本のことが頭を巡る。市議時代の同僚議員がふる里熊本に数年前に帰った。思想的には真逆の人だったが、人間的には心の許せる人だった。どうしていることやら・・・。
視察で行った時の、ラーメン屋のオヤジさんの顔。熊本城そばのおいしい馬刺しを食べさせてくれたお店。水前寺公園の風景など。画面にあまり入ってこない現地の状況が目に浮かぶ。多くの人が被災地に思いを馳せる日常だろうと思う。
ところが、政治はどうかと言うと、安倍政権があらゆる救援の手立てを思案し、実行している現状でも、これを批判追求の対象にする野党の実態がある。
◆安倍総理が発生翌日に現地視察に出向くと言ったが、それを実行していないことを質す民進党議員。
当たり前ではないか! 2度目の地震の前に発した言葉だったが、その後に本震があったことから、視察を強行しても対応に追われる現地を混乱させるだけのことだ。
余震がこれほどまでに続き、しかも大きいというのは過去に例がないとも言われる。総理の現地視察は、そう急ぐ必要はない。現状、緊急事態国家対策本部長として被害が増える状況への対策に時間を費やしていただくことが肝要。
こんな稚拙な質疑をやっている状況ではない。民進党は大丈夫か?
◆オスプレイの災害時初出動は、交通インフラが分断されている事態の中で求められる方策であっただろうし、できることは何でもやるというのが現実的対応である。確かに、水、食料、毛布などを緊急輸送する姿は頼もしくさえ写る。
おおさか維新の下地議員は、もっと早い出動を考えてもよかったのではないかと総理に尋ねた。米軍との協議もあってのことゆえ、これでも早い決断ではなかったかと思いながら聞いていたが。下地議員の気持がよくわかる質疑だった。
ところが、共産党の小池書記局長は、オスプレイの危険度を無視した対策で、これを機にオスプレイへの国民の認識を良好化しようとしているのではないかといった感じの会話を、朝日新聞との出来レースで行った。
朝日も日米同盟関係を強調する狙いがあるのではないかと批判。つまり、オスプレイ導入支援自体を受け入れることへの批判を煽る報道なのだ。
なんという精神! この現地状況において、よくもそういうことが言えたものだ。
◆同じ共産党の女性議員は、原発反対を地震に結びつけて、15日発生直後に反政権のアジツィートを流した後、炎上して削除したそうだ。何があっても、即政権批判にことを結びつけたいようだ。
◆義援金を北海道選挙の活動資金と混同させて、一つの袋で集めた上、振り分けて使用するといったブログを書いた共産党議員もいた。これには、さすがの小池書記局長も不適切だったと認めたようだ。
善意を装う義援金詐欺への注意喚起があるが、これもその種と理解されてもやむを得ない。
まさに恥を知れ!とはこういうことを言うのだろうと思う。
◆シールズの若い女性が、朝日新聞の資料を使って、「自衛隊は違憲だ」とFBに書き込み、これも炎上後即消えたようだが、シェアされて残っているのを私も見た。
何を考えているのか! 情緒的思考に支配されている若い人たちが、機を選ぶこともできずに発信するSNSの在り方は大いに疑問だ。
言論の自由は認めるが、時と人の心に配慮がないのは、いかにも扇情的に過ぎる。
◆「安部に言いたい。オマエは人間じゃない。叩き切ってやる」とシールズデモで発言した法政大学の某教授。ヘイトスピーチ批判活動は政権批判にもつながっているが、この教授の発言こそヘイトスピーチと言わずしてなんと言うのか。
あなたの立場の方がするべきことは、シールズに参加している若者への人間教育のはずだ。無理な話だとは思うのだが。
いやー、ほんとに喝が多すぎる!
現地では、今朝の気温が2度にまで低下するとの予報だった。極寒の季節ではないとは言え、この気温では被災者の皆さんの健康面が案じられる。すでに車中生活でエコノミー症候群の方も出ているという。少なくとも暖かさに向かって陽気が味方してくれないものかと、遠い熊本の空を偲ぶ。