既報の通り、宜野湾市長選は自公推薦の現職候補が再選をはたした。熾烈な選挙戦だったようだが、5千票以上の差がつく結果となった。これで現行の沖縄基地問題に方向性が見えてきた感はあるが、また6月には沖縄県議選が待っている。気の抜けない状況がまだまだ沖縄では続く。
さて、生で見ることが出来なかったのが残念でならなかったが、ニュースからも琴奨菊の優勝は万感胸にくるものがあった。力士は、その姿風貌から実際の年齢より老けて見えるし、角界ではベテランの領域に入っている琴奨菊だが、両親に感謝の言葉を送る彼は、まだ31歳の若者だった。優勝の場に居合わせた両親ならびに婚約者に、なんと素晴らしいプレゼントを贈ったことか。
10年という月日は、とてつもなく長かったというのが実感である。そういう意味では、この日、国技館で観戦していた方々も大変貴重な場にいたことになる。
モンゴル人力士に席巻されて久しい国技相撲であるが、今ではモンゴル人ではない外国人同士の取り組みも少なくない。横綱目指して頑張れ!と言える日本人力士が少ない現状にあって、稀勢の里や琴奨菊の姿は歯がゆくて仕方がないと感じていたファンは多かったはずである。
最近では、優勝への期待となると稀勢の里にその可能性を若干感じるくらいであったし、1998年の三代目若乃花以来の日本人横綱誕生となると、いつのことやらと考えていた方も多いと思う。なにしろ、2場所続けて好成績を残さなければならないのだから、モンゴル人横綱が3人いて、さらに照の富士が台頭してきた現状では容易なことではない。
こうなったら、琴奨菊の来場所に期待を寄せようではありませんか。
ガブレ!ガブレという観客の掛け声は、30年くらい前のことになるが、当時大関だった同部屋の大先輩である琴風以来ではないかと思う。来場所もこの声援をたくさん耳にすることが出来ますように!