http://www.sankei.com/politics/news/160119/plt1601190018-n1.html
前号の続きになるが、拉致問題に関わる中山恭子議員の質疑。それに対する安倍総理の答弁。
このやりとりに、過去のいきさつの隠れた事実が語られていると確信する。こうした発言を聞いて、所属のいかんに拘らず政治家たちはいったいどう感じているのだろうか。
従軍慰安婦問題の責任の一端を有する福島瑞穂氏に至っては、またまた憲法改正案の緊急事態条項、つまり災害時や他国からの攻撃に対する備えの考え方に対してナチスと同じだと批判した。もはや彼女においては、日本国の為にある国会議員とは言い難い。表現が粗悪にすぎる。
これには民主党の岡田代表や枝野幹事長も同様の批判をしているが、これこそが、まさに選挙を意識した野党共闘のイメージ植え付け作戦にほかならない。
平和安全法制を戦争法案と言い続けることで一部の若者が煽動され、それにまた煽動される若者が現れるという戦術が功を奏したと判断しているものと思われる。まさに枝野幹事長は学生運動の申し子を標榜しているかのようだ。たしかに、これに同調する学者や著名人もいるにはいるが、もともと思想的に異なるレールを歩いてきた方々だと思うし、それによる国防意識欠如の極みであり、違憲か合憲かの論争は二の次の問題というのが実態だろうと感じている。
とにかく、その時折で万民共通の嫌悪感を有する言葉で揶揄する手法はもうたくさんだ。いくら政権批判が主たる活動の野党政治家だからとはいえ、少しは素直な人間味を醸し出してくれないものだろうか。
こうしたことに惑わされてはいけないのだが、惑わされる国民がいるという現実が、破壊的国会論議を野党第一党の幹部議員をもってして、日本の政治家としての矜持も持たずに行なわせているのだ。
まさに「日本の心を大切にする党」中山恭子代表に真の人道精神を感じる。政治家としてパワー不足だとか、押しが強いとか弱いとかの問題ではない。それらを超越する説得力と矜持を大いに見習いたいものだ。