さすがに師走ともなると気温も低め安定になるのだろうか。
低め安定と言えば、ガソリンの値段がここに来て下げ幅を大きくしている。
全国的にも低価で有名な幸手市ジョイフルSSで112円となっているが、現在では、さらに安くなっているかもしれない。と言うのも、これに比べて通常2円以上の高値が常態化している我が家に近い大手SSが113円となり、数日前に比べ一気に5円下げているからである。
産油国の駆け引きは、サウジアラビアを中心に値下げ傾向にあり、その影響でとくにロシアなどでは経済的に大きな打撃を被っているという。
ガソリンの値段は各国まちまちで、サウジアラビアがだいたい1ℓ15円前後で推移しており、1ℓが5円もしないベネズエラのような国もある、逆に環境税が付加されるヨーロッパでは200円を超える国が少なくない。
日本では高値安定が続いているように感じるが、実際は世界の中で中間程度の位置にある。
ただ、ここがよくわからない部分だが、日本でのガソリン税は1ℓにつき約54円となっている。民主党政権時に全廃すると言ってできないままに終わったあの税金である。
したがって、1ℓ114円相場を仮定した場合、税金を除くと1ℓ70円が純粋なガソリン価格となる。ところが、実は今名古屋で特定の2社による安値戦争が勃発しているらしいのだ。その値段は、なんと日を追って激化し今や85円にまで急落しているという。消費者の立場とすれば、なんとも羨ましい限りだが、一体全体どうなっているのか・・・。
85円のガソリンにも54円の税金はかかるのだから、実際の価格は31円となる。単純に考えて、この31円に仕入れ値と利幅が含まれていることになるのだが、ひょっとすると名古屋の競争は、双方ともに利益を度外視した意地の張り合いなのかもしれない。
しかし、いくらなんでも大損をしてまでダンピング競争を続けるとも思えず、実際のところ、ここにいたるまでの間、かなり利ザヤを稼いでいたのではないかと思うがいかがなものだろうか。それは、まず元売りの権利権限が優先された利益確保が行われ、決算に過剰な利益を出すと社会問題化することから、一定の利幅を確保した後は販売店が段階的に恩恵を受けるといったことではないかと。
いずれにしても、油は安いにこしたことはない。