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No.2635 どうなる埼玉県政

2015.08.14

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 局所単位で雨が降るので、降りそうで降らない地域も少なくない。農作物への影響が心配だが、いよいよダム湖の水位の低さが話題になり始めてきたようだ。 今日は、関東では広く雨模様だが、どうなることやら。

 さて、どうなることやらと言えば、知事選が終わった後の埼玉県政にも関心が向く。とは言え、県民の多くは26.63%という全国ワースト3位という投票率からして、それほどの興味を県政にもっているとは思えない。
 
 と、そんなところに少々驚きの情報が入ってきた。
 県議会が解散するという、まさに仰天する話なのだ。いや、にわかには信じられないことで、また、あって欲しくないことなのだが・・・。
 まさかとは思うが、その理由は二つあるというのだ。
 ひとつは、上田知事が過去2年の、自民党が大勢を占める議会運営に苦慮したことかもしれない。4月の統一地方選挙で、「自民党を過半数割れに追い込む」として、自らが気脈を通じる候補を束ねて「プロジェクトせんたく」チームを結成し、その代表格で応援したものの、自民党の過半数割れは実現できなかった。
 自らは4期目に当選したものの、先の理由で、議会運営は厳しいものが予測されるのは報道にもある通りだから、生易しいものではないだろう。ゆえに解散?・・・いやーそこまでのことを上田さんはしないと思うのだ。


 もうひとつの理由は、ある県議会の大物議員が長年上田支持で活動しており、とくに前回は陣頭指揮、今回は落選しているという立場から影のフィクサーとして選挙を仕切っていたという話もあり、そのことから解散選挙で、この元議員の再選をもたらしたいとの思いがあると・・・これは極端過ぎる理屈だが、こんな理由で議会解散して、またまた選挙費用に莫大な県費をかけるか? いやいや上田さん、そこまではしない。これは私の予測だ。

 なぜなら、上田さんは、議会運営の難しさを承知で、自民党が過半数を占めた県議選の結果を受けても、また条例を破ってでも・・・つまりダブルの壁を押しのけて立候補したのだから、その覚悟は出来ているはずだと思う。
 もとより上田さんはそれほど骨のない政治家だとは思っていない。政治家としては有能な人だとは思うが、長期と条例破りはいけませんよというだけの話で、反骨精神旺盛な強気人間だからこそ4期目への挑戦を決めたのだろうと。

 私が、上田さんに問題を指摘したのは・・・
◆自ら掲げた公約(条例)を守らない。
◆なぜ、守らないのか・・・長期政権はかなりの確率で権力からの癒着を生む(これは本人も言っていたことなのに、まだやりたいことがある、とか選挙で県民の審判を得ればいい、とかの理由で反古にした)
◆前述のような考え方に、まさに権力の虜になった上田さんをみた。
◆(私は)国に予算をもらいに行くようなことはしない、という発言をしているが、これは例えそう思っても知事の立場が言ってはならぬこと。不要な強気発言をする上田さんの限界を感じた。長期になればなるほど裸の王様にならぬよう絆を深める行政運営を心がけるべきだろうし、突っ張る必要など何もないのだ。  
◆自民党を過半数割れに追い込む発言。これは国政とは異なるニ元制の地方政治で、それぞれが踏み入れてはならない部分に口を出したわけで、議会を自分の思うままにするという思考が内在している証拠である。議会が首長の私物化された状況で、民のための良い政治ができるはずがない。ゆえに、議会私物化が目的で首長が特定候補の支援をするというのは、やるべきことではない!と私は思う。
 この点は、現実の問題として幸手市にもあった・・今はどうか?

 話はそれるが、ついでに言うならば、「是々非々」という言葉を口にする議員がいるが、この是々非々は、有権者側が議会議員に望むことである。たとえば、「これは街のためにならない議案だと思ったらしっかりと反対してほしい。たとえ貴方が市長派の議員であってもだ」というのが、市民の絶対的な思いのはずだ。ここに是々非々の意義がある。
 これを、議員が口にするのでは逃げ口上でしかない。なぜなら、それは有権者側に立っての是々非々ではなく、自分の都合による是々非々に陥る確率が高いからである。あえて、議員が是々非々という必要はない。それぞれの議案に真っ直ぐ立ち向かえさえすれば、自分の信念は通したことになるのだ。
 「是々非々」は議員禁止句と私は思っている。

 
  さて、冒頭のビックリする情報は、80%?いやそれ以上の確率でガセネタだと思うし、そう思いたい。