いよいよ梅雨が明けて辛く厳しい夏がしばらく続きます。
8月9日は県知事選、そして日程調整を議会可決した杉戸町議会選挙の行われる日です。杉戸町は賢明な方針を打ち出したと評価したいと思います。
さて、首長の任期に対する考え方を表明された方がいます。鳥取知事を2期経験された片山善博さんです。数ヶ月まえの日経新聞に掲載されたものです。
そこで片山さんが語っていることは、首長というトップの役職は2期が理想だというものです。さらには、4期やりたいという人がいるとしたら、其の方は今まで何をやっていたのかと思う・・・と。
まさに私も同感です。
実績があったからとか、宣伝上手だからとかいう理由を前提にするのは、考えてみればどうということではないのです。そんなことは、3期もやった人だったら当たり前のことに過ぎないからです。そういう人を県民が12年前に選んだということであって、実績があって当たり前なのです、なければ何度も立候補する資格はないわけですから。
問題がなかったとか、実績を上げたという理論は続投許可の理由にはならないのです。それを理由にしていたら、また5選、6選と長期路線を認定することにもなりかねません。こう考えると、いかに続投要請がおかしいかということに気が付くはずですし、続投要請するようにとの要請が上田裏選対陣営から発せられたのではないかという声も、信ぴょう性がないこととは思えないのです。
このように、条例破りを問題視することなく、上田再選要請をする県内政治家は、政治倫理感がよほど欠如しているか、何らかのしがらみを断りきれない状況にあるのかもしれません。まさに政治の世界の暗部です。
今後も、県民も対象にするような条例の必要性が生じることはあるでしょう。しかし、知事という立場の県のトップが、自ら策定した条例を守らずに、県民にどうやって新たな条例の重みを訴えることができるでしょうか。
それを容認する首長や議長たちが多いというのも情けない話で、そういう人たちも条例破りをする可能性があるということではありませんか。
それで県民にしめしがつくと思っているのであれば、とんでもないことであると厳しく糾弾せざるを得ません。
有権者の皆さんには、そこをしっかり見据えていただきたいと思います。
片山さんのような有識者、しかも経験者としての考え方があるということを!
しかも、つかだ佳祐さんという立派な経歴を有する候補者が立候補を表明したことでもあります。この時点で、上田さんは彼に託すことを表明して4選しない道を選択するならば、それが、条例を守るために真実の努力をしたことになるのではないでしょうか。