長袖のワイシャツに背広を着てちょうど良いくらいの肌寒さですが、九州では35度以上記録した処が多いといいます。台風も来るとか・・・・
さて、ホットニュース・・・そうそう、この呼称はどうも好きではないんです。ほのぼのとした温かいニュースを連想してしまうものですからね・・・。これから書くニュースは、そういう類のものではないので新着ニュースということにします。
中国新疆ウィグル自治区からタイに逃亡してきたウィグル人民100人を、タイは中国へ強制送還させたそうです。すでに到着していることと思いますが、女性と子供が多いというこの100人の人たちにとって、これからどういった事態が待っているやら・・・・心配です。
タイも昨年5月の軍事クーデターの後、非民主化への道を緩やかながらも進んでいることを国際的に問題視されています。確かに、それを裏付ける非人権的選択を決断したということになりますから、国際社会はこれを重く受け止めるべきだと思います。
もうひとつ、中国との関係で最近注目すべきことがあります。タイが潜水艦の必要性を1990年代から考慮していた事実はありますが、今回それの具体的行動に着手したのです。それは、360億バーツ(1300億円)という巨額を投じて潜水艦3隻を、なんと中国から輸入することにしたということです。
これにより、タイの年間軍事費は2060億バーツに跳ね上がるということで、各国の比較で値段と性能が優っていたというのが中国選択の理由とされています。そんなに優秀な潜水艦造船技術を、中国が有しているとは思えないのですが、なんでも3週間連続で海中航行出来るのだそうです。もっとも、完成までに6年近くを要するということです。タイは前金を収めて大丈夫なのか、つまらぬ心配がよぎります。
タイの潜水艦保有は、1938年に4隻を購入したのが最初で最後のようですが、その時の取引相手国は日本だったのです。三菱重工業神戸造船所が請け負い、建造中にタイから訓練兵が来日し、4ヶ月にわたって指導を受けた後、3週間かけてタイまでシナ海を回航していったそうです。
皮肉にも日本の敗戦後、日本は武器輸出を禁じられたことから部品供給がままならなくなり、国内でも軍事クーデターが失敗に終わったことで、1951年に4隻すべて一度も戦争に駆られることなく退役となりました。
それにしても、潜水艦建造費が高いことに驚きますね。
しかし、タイが潜水艦を必要とする事情がわかりません。しかも中国から購入するというのですからね。
西はミャンマー、インド、東はベトナム、フィリピン、南はマレーシア、インドネシアと、ほぼ親日国家が居並ぶ地帯ですから・・・中国を意識してのことならわかりますが、中国から購入するというのは、まさか近未来の悪の枢軸国参加を示唆しているのでしょうか。そう考えると、ウィグル族強制送還もその前兆かと。中国のことですから、いずれは核までタイに? まさかと思いたいですね。
しかし、タイが中国との関係で同盟的友好を進展させ、中国製潜水艦をシナ海やインド洋で航行させることになると、日本のシーレーンへの憂慮は、さらに増幅することになるのは間違いありません。他国間が行っている取引だからといって、無関係などと考えていたらとんでもないことかも!!