2日は、県議会一般質問の最終日。
もはや、出馬の大義は上田知事にあらず!といったところと感じました。
テレ玉の録画中継は、編集のかかるダイジェスト版ですので、ポイントがずれる可能性もあります。県議会独自の録画はそういうことがないと思いますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。
初日の荒川議員(県議唯一の弁護士)の質問への対応もそうでしたが、諸井議員の質問に対する上田知事は、答弁につまり、つまった結果、開き直るしかなくなってしまった様相でした。
多選自粛条例違反の観点から、違反を取り締まる立場の警察はどう考えるかを警察本部長に、青少年に対する影響をどう考えるかを教育長と同委員長に質問した結果は、杵渕警察本部長は「諮りかねている」 関根教育長、高木教育委員長は「知事の政治信条に関わる問題であり、答弁する立場にない」ということで子供への影響問題には答えずに終わりました。
「知事だって条例を守らないじゃないか」という主張は、青少年に限らず、何かの折には大人でさえも言いそうなことだと思うのですが・・・。
条例とは、その内容や種類によって守らなくとも良いということがあっていはずがありません。条例の多くは、県民に行動規範を求める性質のものです。そして、条例を創ることは、行政・議会の重要な仕事です。創る側が守らないという前代未聞の事態は、詫びればすむのかということと合わせ、上田知事の答弁には整合性がまったくありません。
そもそも「しがらみがあるかどうかということであれば、多くの首長が4戦出馬を求めるわけがないじゃありませんか」とか「詫びてるじゃありませんか」「諸井先生にだけは言われたくなかった」といった答弁を聞いていると、社会倫理に対するご本人の逃げ場のない心の底が透けて見えます。苦し紛れの答弁を聞いていると、悲しくなります。
諸井議員は再質問で、「知事のこれまでの成果は認めます」と発言しています。当然のことです。12年やってて成果がなければ、その時点で次の出馬の資格はあるはずもないのです。その上で「しかし、どんな素晴らしい政治家でもたった一言、たった一行動で評価は変わりますが、知事はどう考えるか」に対しても「後継探しに努力した」「丁寧に詫びている」「政治家としての自負が自分の信条において優った」「県民の審判を仰ぎたいというのが今の気持」という答弁で、大まかに言うとこの4点を言い方を変えて、のらりくらりの雰囲気から開き直りに変化した感じです。
これで、ようやく一般質問が終わるという思いもそうさせたものと思います。