議長選出などでの臨時議会が開かれたりはするものの、県定例議会は今日がいよいよ初日である。それぞれの委員会所属も決まり、一般質問および答弁調整等々の準備も完了して、4月12日の改選日から約70間の期間をおいての開会となる。
今回の注目は、何をおいても4選出馬表明をした上田知事との議会論戦になるだろう。まずは、4選擁護会派の議員たちによる、実績を中心とした継続必要論が放たれ、逆に自民党県議団からは、多選自粛条例を自ら破る上田知事への厳しい追求がなされるのは必死である。
この条例破りについては、メディアもほぼ軒並み上田知事の政治家としての見苦しい姿を指摘している。やはり、12年前の選挙戦で自ら提唱したテーマ・公約であり、制定の必要性を自ら求め、上程をして議会可決へと運んだ経緯は、上田知事の出馬を承認できる一点の材料もないとの観点である。
状況変われば、条例無用というのでは、議会の存在自体が問われることになる。
さて、ライブ中継で見届けることとしようか。
朝日新聞の論調はとくに手厳しい。
「存在自体に正当性がない」という表現で締めくくっている。まさに的を得た内容ではないだろうか。つまり、たとえ選挙で勝利して4期目に入ったとしても、その存在には正当性を認めることはできないという主旨なのである。
上田知事が条例破りの出馬に至った具体的な顛末は次号以降に書き示すこととするが、はたして今日初日の定例会はどうなることやら。
上田知事の所信表明と上程議案の説明で閉会になる予定だが、それ以外の動議が発せられる可能性があるかどうかの興味はつきない。
この動議、いくつか考えられるが、もしあるとすれば今頃は議会運営委員会が重い空気の中で、しかも断続的に会議されていることと思われる。