だいぶ昼夜の寒暖差が増してきました、体調管理に最も注意しなければならないのが、この季節ではないでしょうか。風邪など引かぬようお互い気をつけましょう。
さて、民主党政権もこれまで長らく日本の体調管理に手が行き届かずに、今回の代表選を迎えたわけであります。その結果についての評価先走りは控えることとして、代表選を通じてこの党の本質、体質をあらためて認識された方が多いのではないでしょうか。
プレゼン演説については、野田さんが際立って印象深く感じました。「過去の選挙戦に関わる苦労話」 そして相田みつおの「どじょうと金魚の話」から自らのキャラクターをもじって「だから解散はしません」というフレーズなどなど。これには、新人議員などが大挙感動したのではないかと思えてなりませんでした。意外とこの人、人の心をつかむ、あるいはくすぐるのが上手な方だなあと感心した次第です。それがゆえの1回目の102票ではなかったかと。
ただ、残念なのは、当選後の代表就任演説では、「雪ダルマ」のたとえ話など、表現は野田さん独特のプレ演説の再現のようでもありましたが、よく聞いていると、終始党内融和を訴える内容で、甲高い論調は悲壮感に満ち、何を言わしめようとしているのか?と疑問すら感じた方がいるのでは?
プレ演説は選挙人に向ける内容でいいわけですが、国営メディアでライブ放映されていることでもあり、就任の場はより、国民に訴える内容が含められるべきだったと想う次第です。
つまりは、主流派の野田さんにとって、反主流派の小鳩連合に融和、協力を真剣に、まさに土下座したいほどの思いで訴えたのだと感じました。
そういう意味では、久しぶりに新鮮な感動を味わった向きもあるだろうし、人事や小沢氏の処遇も含めて、この新しい首相が牽引する民主政権は、さようなほどに内部事情に厳しい体質があるということを再認識させられた向きもあることでしょう。私としては、国民に、あるいは世界に向けて発信するものがあってもよかったかなあと想うのですが、望み過ぎ?
海江田氏の第一回目が143票という事前予測に上積みなしの数字だったにもかかわらず、決戦投票では34票の上積みがありました。しかも、前原、鹿野、馬渕陣営が2回目では小鳩連合が支援していない候補を押すとする内容が、伝えられたのに・・・です。これも、野田政権の前途多難を思わせるところ?
それにしても、松下政経塾の、しかも1期生からとうとう日本のトップが出たわけで、さぞかし幸之助翁も黄泉の貴賓席から「よくやった!」と喜んでいることでしょう。
ともあれ、まもなく総理大臣になる野田新代表の手腕にまずは注目を!