近頃来日した国連事務総長が橋下発言を批判。この批判という意味合いの評価はこの立場の人の言葉として考えると賛否分かれるところかと思う。しかし、日本の政治家の靖国神社参拝までをも批判の対象にしたとなると事情は別だ。その内容が「周辺国に否定的な反応を引き起こしている。日本の政治指導者はことのことを自覚すべきだ」
自国のために戦った英霊を称える施設は、戦争を経験した国であればどこにでもあると思う。靖国参拝はただただそこに大きな意義があるのであって、他の理由を持ち出してその行為を批判するのはまったく遺憾な話ではないかと思う。総長の言う周辺国とはほぼ限定できるわけだが、それらの国々の指導者たちこそ、この数十年日本からどれだけの支援を受けているかの自覚が不足しているのではないだろうか。
日本はいつまでこの呪縛から解かれるのだろうか。これは大方の認識するところだが、東南アジアいわゆるASEAN諸国は日本に感謝の念を抱いている国がほとんどである。
日本では言論の自由が行き届いているので、マスコミにも反日的報道を主流にする部分が少なくない。それに影響を受ける国民も少なくないだろう。逆に、中国などは自国を批判するものはマスコミであれなんであれ容赦なくカットする。時には反逆家として逮捕することさえあるではないか。著しく民主化を無視した国家体制を維持し続けている国だ。
ひどいことには、今でも日本の兵隊が人民を拷問にかけている絵図などが教科書の記載にあるといい、これらは増幅しているとも聞く。日本では教科書ですら誇張、捏造の内容を記載するものもあるのだから、まさに自虐的な状態と言える。
また、在各国の中国人や韓国人系の政治家や財界人は、日本バッシングが目的であるかのように、従軍慰安婦問題をはじめとして、大戦における日本の贖罪を喧伝するロビー活動に励んでいる。日本人は、まずこうしたことはしない民族だ。いや、できない人柄と言えるのかもしれない。
ところが、黄色人種国の民族性の違いを理解できない欧米諸国は、こうしたロビー活動にマインドコントロールされ、時を経るうちに、いつしか日本のイメージが歪んだ形でインプットされることになる。現実に今そうなっている。
こうしたことについて事務総長はどう思うのか。ぜひ聞いてみたい。
私たち日本民族の気質特性というか日本人気質について、世界に伍していくには、何が今必要なのかをあらためて考える時期に来ていると思う。
国連事務総長の発言は重いが、素直に受け止められないことも事実だ。それが中国や韓国が事あるごとに使う内政干渉ともいえるからか、それとも彼が韓国人であるがゆえかは断定できないが、私は国連事務総長が言うべき内容ではないと思っている。