暑い夏、昔は川で水遊びをしたものだが・・・
今、埼玉県では水辺再生キャンペーンを謳い、県内各地の川の環境美化を進めている。昔は川で遊んだ経験を持つ人は多いと思うが、地方はともかく首都圏近郊の子供たちで、そうした経験を持つ子はどれほどいるだろうか。
「川ガキを増やそう」という運動も、そうした現状をふまえて埼玉県が策定している自然再生への道筋にあるものだ。「川ガキ」とはなかなかの表現だと思う。
先日、市内東地区の倉松川で「倉松探検隊」の活動に参加した。この会の内容は、後日詳しく紹介したいと思っているが、自然を取り戻すために、川環境の浄化推進活動に真剣に取り組んでいる皆さんだ。しかも完全ボランティアで各種の活動をしている街にとって、県にとって有難い内容を長年続けている。
キーワードで簡単に紹介すると、「EM菌」「浮き浮きフェスタ」といったものがあるが、お聴きになったことはあるかと。
そして、先日私が参加したのは、まさに倉松川の探検だ。もっとも橋の上から見ていただけで、実際は、川の自然をこよなく愛する若者が、定置網を仕掛けてみたり、投網を売ったりして、倉松川の生物の実態から自然がどれほど再生しているかを調査しているのだ。これがまた、EM菌との因果関係がどれほどのものかというところまで含めると、とても気の長い話なのだ。自然再生、川の美化といったものはそうしたものだろうとあらためて思う。
遠くは加須から、子どもに実際に捕獲した川の生物を見せたいといらした親子もいた。
結果は、前回ほどのものはなかったが、それでもボラ、ザリガニ、タイリクバラタナゴ、メダカ、ムツゴといった種の生息が確認できた。前回は定置網にウナギがかかったし、ナマズなども生息していることがわかった。
それと、イタチ(たぶん)がファミリーで悠々と悠泳している光景にも出会った。
えっ? ウナギは美味しかったかですって? いえいえ、たとえ土用の丑だとしても、基本はリリースということで、ウナギもナマズも食すことはないということですからご安心を。食すのでしたらウナギではなく鰻と書かななければね???
冗談はともかく、この若者が投じる投網の上手なこと。こうした若者の存在は街にとってかけがえのないものだというのが、今回の私の最大の感想となった。