2012.11.26
国政を憂うコラムですが、選挙を憂うといった様相をほどこしている今回の選挙。80歳の石原さんに総理への出番を求める日本であっていいのか・・・
橋下さんは当初自ら断った「みんなの党」への合流を、政権獲りを一気にと考えてか逆に合流の働きかけをした。
実は、その際の発言内容に私はびっくりした。「候補者がぶつかる部分は調整しましょう。それが難しかったらジャンケンで決めればいい」と。
しかし、よくよく考えてみると、この発言はとんでもない意味合いを含んでいます。
◆現時点まで頑張って事前運動してきたそれぞれの候補者を、自分の意向でどうにでもなると考えているから言えることです。党首、代表がこれほど独裁色をあらわにした唯我独尊タイプでは長期安定政党として心もとない。
◆野合であることは間違いのないわけです。だから選挙区調整だけに限らず、政策調整も必要になってくるはずで、これがなかなか1枚岩で行くとは思えません。すでに不協和音は報じられており、選挙のために互いに我慢している人たちが多い。これでは民主党と同じく、いずれは意見の食い違いで瓦解する可能性が高いと推測するのは自然です。
◆根本的に、橋下さんは政治を軽くみているか、馬鹿にしているかのどちらかではないか。
繰り返すが、候補者が互いにぶつかる選挙区で調整できなかったらジャンケンでもいい、という発言は橋下さんの軽さを示しているが、この政党に国を託していいものかどうか大いに疑問を感じさせる。