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No.2250 見ごたえあった「のぼうの城」

2012.11.05

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 今、埼玉県一押しの映画「のぼうの城」を昨日見た。2回目上映の1時間前に行ったが、すでに最前列の席のいくつかしか空いてないと言われ、思案しつつも次まで待てないと決断し同席を買い求めた。

 なんのことはなし、映画の素晴らしさに首の角度も忘れて見入ることとなった。キャスティングも豪華だが、それ以上に野村萬斎演じる「でくのぼう城主」に見せられることと相成った。
 この映画、野村萬斎の演技力と鍛え抜いた狂言の表現力など、そのすべての魅力を、まさしく満載した映画だと感じた次第。もちろん、他にも佐藤浩市、山田孝之、山口智之(グッサン)など、脇を締める役者たちの素晴らしさも際立ってはいたが、基本的には萬斎映画と言えよう。スペクタルな見せ場とは別に、田楽踊りや、最後の開城シーンが映画のハイライトだが、これらの場面でのぼうがのぼうではない知的な人物として撮される面目躍如のシーンは、萬斎のアップなくして成り立たない。
 

 この映画、1年封切りが延期されたことで話題にもなった。その理由とされる水攻めのシーンはイントロやハイライトシーンでCGを駆使した大スペクタル映像で目に入る。たしかに大津波を思い起こさせる。
 東日本大震災と時を近くして完成したこの映画、上映を先延ばししたことは適切だったと言える。
 埼玉の戦国史実映画であるこの「のぼうの城」必見の価値充分です。
そして、私のインスピレーションでは大ヒットの予感がするのです!