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No.3811 入学式と小1の壁

2025.04.10

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 8日は市内小中学校の入学式が行われました。毎年のこととして、新入生の姿に微笑ましさを感じる入学式ですが、中には不安な気持ちを隠せない子どももいて、始めて会った先生や仲間たちに一体自分はどうしたらいいんだろうといった様子が垣間見えるのも常のことです。
 今朝のテレビで、小1の壁というのを伝えていましたが、なるほどと感じた次第。と言うのは、昨日9日の最初の登校日のことです。いつものようにスクールガードで交差点に立っていると地域内の1年生が、まだ班構成のメンバーに入らない状態で両親に連れられてやってきました。そして、班がやってくると親御さんが手を放して「イッテラッシャイ」とやり過ごそうとするのですが、当人は行きたくないといってベソをかいて手を放そうとしません。あれあれと心中感じながら行けるかなと思いつつ「大丈夫だよ、学校行ったらお友達が沢山いるから仲良く出来るよと声をかけるのですが、しばらくはご両親もどうにもできず、手を放そうとするのですが、子どもが応じない状態が続きます。ようやく班に引きずられるように一緒に歩行を始めましたが、後姿は明らかに不安な感じが目いっぱい出ているのです。
 お母さんは陰に隠れて、お父さんは私と共にしばらく眺めていたのですが、これは大変ダナーと思っていたところの今朝の小1の壁報道です。
 さて、今日はどうか。数年前には中1の壁というものがありました。今でもあるのかどうか確認していませんが、環境の変化に即ついていけない子供がいるのは社会として理解しなければいけないと思いますが、どうしたらいいかというと、なかなか本人の心の問題ですから難しいとも感じます。
 入学式の時、校長先生から聞いた話では、入学式に出ることを渋るお子さんがいたので、先生が説得に行ったとのことです。それで、私が出席した学校では全員が入学式に出たとのことでしたが、小学生になることを、誰もがワクワクし、楽しみにしている訳ではなく、辛く悲しい思いをしている子がいるという話に、なんと言っていいやら心が痛むところです。
 下校時はどうだったのか・・・?
 両親共働きという世帯が多い今、子どもの登校見守りに時間を割けない家庭が多いので、登校時間を早めようとの声があるそうですが、これは教師の立場にすればどうだろうかといった問題もあるでしょうし、さすれば、地域のこどもたちとの登校ではなく、車で送ってしまう親御さんも出てくるだろうし、なかなか事態は複雑だなーと感じるんですね。
 さて、登校2日目はどうでしょうか。