幸手市3月議会の初日はいつになく幅広い、しかも重い内容の以下の報告がありました。
❖幸手市立東小中学校校舎増築・既存校校舎整備基本計画
❖幸手市学校跡地利活用基本方針
❖公共交通に関するアンケート結果概要
❖埼玉版スーパーシティプロジェクト新規エントリーの概要
❖空家対策等対策計画策定業務における実態調査及びアンケート結果
❖圏央道幸手IC~五霞IC間4.2㌔区間の4車線運用開始が3月14日
❖第92回幸手桜まつりが3月26日~4月9日の期間で開催
❖幸手市財政推計(令和7年度から令和16年度)
最後の案件については、厳しい財政の観点から議員のみならず市民の関心も高いものです。そして、当該期間の財政シュミレーションが、7つの大規模事業との関連で示されました。義務的通常行政もあるわけですが、この7大事業について要する財源は14,593,000千円が示されたのです。
この4月からの令和7年度予算がおよそ190億円ですから7大事業が幸手市にとっていかに財政的に重いものかが理解いただけるかと思います。しかし、これらはどれも避けて通るわけにはいかない事業であり、財政のやりくりにおいて工夫とアイデアに知恵を集中しなければならないという、執行部にとって悩ましいものであることは間違いないでしょう。
日本経済の人件費や物価高騰が今後どう推移するかにもよりますが、全国各地で見積時期と工事時期の時間的乖離等々もあって入札が不調に終わったり、中止になったりという現状があります。10年間の計画期間に貨幣価値に全く変化が生じないとは思えませんので、とらぬ狸の皮算用になるかならないか。しかし、誰にも5年、10年先を予見できるわけもなく、このシュミレーションに問題意識を持ったとしても解決策はなかなか見いだせるものではないでしょう。執行部はこの財政推計の作成にかなりの時間をかけて入念に作成したものと感じています。
いずれにしても、この財政推計は明日からの一般質問において再質問の対象として取り上げられる可能性もあり、今議会の注目点になることでしょう。
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No.3799 新たな方向性が示された初日
2025.02.19