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No.3794 パワハラは本性が出る

2025.02.05

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6528254
 秋田県鹿角市でパワハラ発言によって市長の不信任決議案が可決された。兵庫県知事のパワハラ事件が、当人が出直し選挙で再選されてもなお決着を見ない状況が続いている中、この国家官僚上がりの市長は何を考えているのか、議会の解散を選択しました。
 普通であれば、死者まで出た兵庫県事件を当然の戒めとして念頭において首長業務に努めると思うのだが、この頭脳明晰であろう首長はそうではない方のようだ。人は幾つになっても思考回路とそこから発する言動は成長するものだと私は思っているが、ことに政治の世界はドラマではほとんど良い感性で扱われることが少ない異質な世界ゆえ、反面教師となる例には事欠きません。
 実際、えーっと感じる場面には、その世界に身を置く立場として結構頻繁に発生すると感じています。ただ、上司が部下を怒るのも指導という面があるとはいうものの・・・この鹿角市長の言動はURLにリンクしていただければわかりますが、まったくいただけない発言が多いです。霞が関出身がプライドとなっており、それがご本人のステータスなのだろうが、本来はそれをかなぐり捨てて地方自治体のトップを自覚すればいいものを、霞が関を引っ張り過ぎて高所からしか物が判断出来ず、職員を見下してしまうのでしょう。
 身近な例でも「あたしを誰だと思ってるの!」という言葉があったように聞きますが、政治家の言動の一部は、時代と社会の変化変遷によって抹殺されたものが少なくないという考えに到達していない人がいるということです。何を間違ったか、議員・政治家といったバッジ付きはエライかのように思っている人がいます。それは、市民・有権者の中にも議員を先生と評する人がいるのも事実で、それに対して謙虚に対応できるかどうかといったところです。
 こうして考えていくと、結局のところ、倫理観や道徳観に関わることにもなりますが、高潔な人格、人柄、人間性・・・どのワードも価値観は同じですが、まずは議員に求められるのはこれ!と言うのが結論です。しかし、その本質や本性はなかなか見抜けないのが実態だと思います。
 自分はまだまだ未熟者、されど発展途上と考える方が神経的に楽です。実際、反面教師が次々と生まれる現実ですから人として学ぶ余地が常にあるということでしょう。
 なかなか減らないこの種の事件ですが、政治家不信につながるのは困りますね。