毎日のように開かれる新年会で各人が語る挨拶では、干支に結び付けてのものが多くあります。すなわち、脱皮して成長をする巳のように、一皮も二皮も剥けて清新に成長したい(またはさせたい)と念願しているといった内容です。成長はもちろん大賛成ですが、その成長も大地震によって庶民生活が一瞬のうちに奈落の底に落とされ、台無しになる可能性も憂慮される昨今です。
過去の地震を対岸の火事と考えることなく、いつ何時我が街、我が身にふりかかるかという意識を強くする必要が増しています。神戸、東日本、熊本、能登といった地震被災地では脱皮どころか、せっかく身についた血脈・筋肉までがそぎ落とされたのです。現時点でほぼ高次元での復興が認められるのは神戸だけのような感じですが、なにより、被災者の心に深い無念さが残ったままでしょうし、その無念さはある意味自責の念にも近いものがあるのではないかと推察します。それは防災対策、地域強靭化への備えが不足していたという思いに違い無いと。しかし、現実は防災面に限らず攻守双方にわたる事業が目白押しです。
幸手市の財政状況を考えるまでもなく、こうした対策は一自治体単位で実現することは困難ですが、やはり計画的な財政のやりくりと、優先順位を的確にとらえた選択と集中が求められます。
振り返ると、幸手市は平成13年頃からほぼ5年間にわたり、各種財政指数から第二の夕張になりかねないという実態にあり、ゴミ袋の有償化、施設使用料の値上げなどの受益者負担などの市民協力も得ながら財政を切り抜け、起債を自力で判断決定できる状況を守り抜きました。思い出すほどに攻守両面に及ぶ大きな事業が待ち構える中、議員の責務も以前にも増して重い状況にあるのは間違いのないところと確信しています。
さて、今日は午後2時半から三郷市で第4区議長会役員会が開催されます。
天気晴朗ですね。庭の草花の芽が吹きつつあります。
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No.3790 攻守事業に選択と集中
2025.01.28