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No.3753 拝啓 石破茂総理大臣殿

2024.10.29

 「拝啓 石破茂総理大臣殿 貴方は自民大敗の責任を小泉選挙対策委員長の辞任で済ませるおつもりでしょうか。それでは国民に理解が広まるとは思えませんがいかがなものでしょうか。貴方と森山幹事長のどちらが総理なのかわからないほど、あなたは総理としての主体性を示せず、総裁になった瞬間から朝令暮改、前言撤回といった姿をさらしてきました。
 選挙終盤の2千万円送金は二人が合意してのことだと聞き及びますが、振り込み期日については幹事長に一任されていたそうで、それに間違いありませんか。今回の選挙で与党敗戦に持ち込んだ最高殊勲政党、つまりMVPは共産党だという説が出回っておりますが、そのように論じられるほど、この2千万円送金は非公認だけに限らず、公認候補はては連立友党の公明党にまでその悪影響を及ぼしたことは間違いありません。
 実は、貴方は幹事長時代から安倍総理の背中に何本の矢を放ったことでしょうか。その事実を思うと、貴方が今回の選挙で安倍系議員の一掃を思慮していた可能性も拭いきれないのです。それが究極の2千万円送金であり、実際に公認候補の多くにも落選者が出ましたが、多少はやむを得ないとする犠牲者覚悟の思惑で強行したのではありませんか。
 例えば、埼玉県では7区の中野英幸候補が比例第一位で当選したものの小選挙区で負けた例がしかりですが、ひどかったのは、槇原法務大臣が比例にも届かなかった想定外の5区です。相手が枝野さんであるにせよ、過去4期、常に比例では当選するだけの票を獲得していたことを考えると、2千万円さえ無ければと考えても不思議ではありません。実際、槇原さん本人は想像もしていなかったようです。
 
 あなたは、常に安倍晋三という政治家の後塵を拝していたわけですから、仲間というよりは政敵に近い怨念のようなものをお持ちだったのではありませんか。それゆえ、高市さんとの総裁選を経て、仇敵を慕う議員を排除しておかないと長期政権を確保できないと考えたのではないかと思いますがいかがでしょうか。もちろん思い過ごしであることを願うばかりです。しかしながら、結果は見事に自分に対する怨念がブーメランとなって増幅したのです。
 石破さん、貴方は総裁選最後の演説にあたって「私は、これまで多くの皆さんに不快な思いをさせて来たことに対してまずもって深くお詫びいたします」と発言されましたね。しかし、事実は何にも反省していなかったことが、その後の迷走発言や2千万円で浮き彫りになったと思いますが、当たらずとも遠からじではありませんか。
 つきましては、選挙時期の設定、党内処理のまずさ、裏金そのものの根本的説明からの逃避等々選挙に及ぼした影響と、その結果として56もの議席を失う大失態をもたらした責任はひとえにあなたにあると確信しますが、貴方自身がこれをご理解になることなく今の座にしがみついたままでは道理が立ちません。今選挙で支持率を大きく落としたあなたが取るべき道は、清く森山幹事長を伴って辞任することであり、それなくしては党員どころか国民も納得出来ないでしょう。また、そうしませんと来年7月の参議院選挙において、再び自民党大敗という現実が待っていることは間違いないと思われます。この点深くご理解いただき、即時退陣を為されますよう強くお願い申し上げる次第です。敬具
 
 追伸:選挙戦前に、某テレビ番組において自民党に投票する人は劣等民族だと発言したコメンテーターがおりましたが、これはメディアを利用した自民党員に対する完璧な侮辱発言であることから提訴等法的措置をしていただきますことを強く要望いたします。」

 義理人情や信義をうとんじる人間は言葉と行動が裏腹な面があり、それを見抜かれた時点でもはや信頼の対象にはなり得ません。私はそうした例を数々みてきましたし、味わうこともありました。とくに過半数が分かれ目の政治の世界ではそれが顕著ですし、逆に、相手の懐に飛び込む姿勢を示しながら、実は裏腹技を駆使する人もいます。信じる者は救われない一面があるなかなか難しい世界ではあります。そうした場合、挨拶程度はまだしも大人の社会だからと体裁よく会話するなど、私にはなかなか出来ないのが短所かもしれません。騙すより騙される方がいいですしね。腹立たしく感じても後味の悪さは自分に跳ね返りませんから。
 一般社会ではひたすら勤め先と家族の為でいいのですが、議員はチェック機能を有するものの地域の発展のためという位置づけが第一ですので、それについてはブレずに真っ直ぐ行くということです。

 冒頭の責任論に戻りますが、小泉さんはお父様、兄上、奥様といった身内のおかげもあり全国知名度は№1かもしれません。またそのせいもあってマスコミに取り上げられる頻度も高いものがあります。しかし、政治家としては大物レベルの域にあるかと言えば、総裁選時の発言からはまだまだでしょう。したがって、本人は自分が辞めてケジメにしようと大物ぶりのアピールに勢い込んでいますが、それで事足りると思っている国民は少ないはずです。これは党員も同じ思いのはずです。 
 はやー1時をまわりました。そうそう、一昨日はアクセス数が99でブログ再開後の目標にしていた100をほぼ達成するところまできました。昨日はまた半数近くまで減りましたが、以前同様、早朝深夜を問わず本音を綴ってまいりますので、引き続きお付き合いくださいますようお願いし、今日はここまでにしたいと思います。おやすみなさい。