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No.3732 前号続編

2024.09.19

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 16日の敬老会には2部制の会に約1,200人の市民が集い、厳かな式典が挙行された後、地元の歌手である中川京美さん(徳間音工)のショーをお楽しみいただきました。私は、議長としての来賓挨拶をして、イベントも最後まで見届けましたが、参加者の皆さんはほのぼのとした感覚でショーを楽しんでおられる感じでした。多くの方に気合の入る声をかけられ、感謝感激の場面がありましたが、久しぶりという意味では、参加者の皆様も久しぶりの逢瀬があったようで、そうした再会の御縁を生むという点で敬老会は意義があると感じた次第です。行政によっては敬老会をとりやめる街もあるようですが、これだけの参加者があるのですから幸手市としては続行したいものだと思いますね。
 申し訳ないことが一つ。それはお土産のお饅頭が午後の部で配布出来なかったことです。当初、昨年のデータから発注したそうですが、午前の部でお一人で数枚の引換券をお持ちになり、会場に入ることなく帰られた方がかなりいたということです。確かにそこまでは予測発注は困難でしょうから担当もかなり苦慮し、今月いっぱい期限の引換券を作成し、配布することになった次第です。

 17日に行われた総務常任委員会での請願審査は、結果として不採択になりました。当事者の藤沼委員は欠席で、委員長を除く8人の採決では、賛成が紹介議員になった大平委員だけでした。また小林議員が退席されました。
 添付資料をご覧いただきますと、紹介議員の説明の後の質疑では坂本、木村、松田、青木の4委員が質疑を。
 この質疑は添付の資料の黄色の部分についての質疑が主体で、他には、願意項目の3番目の赤線部分について坂本委員が質疑していました。

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①坂本委員=現在地検に書類送検され、事件解明を待つ段階にあるので、その前に議会が対応するのはいかがなものか。
②木村委員=藤沼議員は幸手市から告発されていないと思うが事実と違うのではないか。
③松田委員=木村委員の質疑を再び
④坂本委員=藤沼議員の責任(処罰)を明らかにとあるが、委員会条例のどこに違反しているというのか。また、懲罰ということであれば事案発生から3日以内に提議されなければならないと自治法にあるが。
➄青木委員=②③の質疑に関連した確認指摘をし、さらに黄色部分の市長に対し質問状を送っているという部分について質疑。

 私はこの委員会の委員ではないのですが、議長としてオブザーバー出席をする立場にあり、前述のやりとりを聞いていて以下のように感じた次第です。
❶今、地検が捜査しているのだから議会が問題視して協議するのは時期尚早という点については、警察が書類送検した内容は傷害と公務執行妨害ですので、願意の1項目にある「100万出せば人を殺して・・・・・」の部分は公安の捜査対象外となるハラスメント発言です。したがって、この種の議員によるパワハラ発言は議会が調査するのは全国的な慣例ですので、地検の捜査段階にかかわらず議会が動くことがあってもおかしくはないと思います。
 更に言えば、昨年の12月議会では幸手市議会は次の重い決議案を全会一致で可決しているわけですので。
「全ての暴力とハラスメントを防止する決議」はて、現状に照らしてみてどうでしょうか。なお、これについては紹介議員も指摘していました。

❷❸幸手市が告発したかと言えば、それは違うと思います。この事件で被害者が警察に被害届けに出向いた際、部長職員が付き添い、その内容を記者会見で報告したことはテレビ報道もされました。これらを請願提出者は市が告発したと勘違いし、文章にしたものと思われます。この点の質疑について紹介議員も、市が職員の被害を認めたという観点から市が告発したという認識を説明していました。微妙なところですが正確さを求める観点からは、市は告発してはいないというのが正しいでしょう。ただ、市民が作成した文章にこだわるよりは、願意の妥当性についてより質疑があるべきだったかと感じました。もっとも、質疑自体はそれぞれの感性に基づいて行われるわけですから、それもまた間違いではないと思います。
❹委員会条例のどこに違反しているのか?という質疑についてですが、これは全く観点が異なります。読者の皆様にもネット等で確認していただければと思いますが、幸手市議会議員政治倫理条例がこの事案の対象です。これを読むと、いきなり第1条から第3条で今回の藤沼議員の発言を議会が現状のまま済ましていることがいいのかまずいのかが理解できます。たとえ、本人が言ってないとしても言われた側が市に口頭ではあるものの報告している事実もあり、そもそも新聞やテレビで報道されてもいます。まさに警察任せで議会が無対応でいいのかどうかです。
 傍聴には議会の正義と倫理を求める会の会長さんはじめ、10名近くの市民がいらしてました。