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No.3728 マスハラ

2024.09.09

 政治家のスキャンダルや不祥事には、昨今のマスコミの追及は尋常ではありません。今のマスコミは皇族の問題にも深く切り込む姿勢を示すほどです。こうした許されざる変化の要因としてSNSの影響もあるでしょう。トランプ大統領がツイッターを駆使して敵対する相手を叩き潰す手法を駆使してから8年ほどが経ちます。よくよく考えると、携帯電話の普及以来、世の中の多くの事象が変化したのではないでしょうか。携帯電話が世に出て30年は確実に経過していますが、これ以前を知らずに便利さだけを受け継いだ世代が増えるにつれ、自ら所有するスマホで匿名言論の世界に入りこみ、表現内容に対する理解が大きく変貌したように思います。
 話は変わりますが、県議時代、今では言い逃れも出来ない暴言を職員にぶつける先輩議員を見て、上下関係やら主従関係なるものが議員と議員、議員と職員の間にあることに驚きました。逆らう職員を一例見ましたが、彼は数日後に辞職する羽目になりました。
 しかし、議員にも怖い存在があります。マスコミです。
 一昨日、自民党総裁選に立候補した小泉進次郎議員の会見時に「知的レベルが落ちる対策」を問う記者がいましたが、そうした非礼な質問をする突貫記者がジャーナリズムの世界では増えているようです。ジャーナリストとしての度胸の見せ所は、それが聴く側にとって心地良さをくすぐる結果になれば、能力があると評価されるからでしょうか。その類では某新聞系の女性記者が有名で、記者会見のたびに話題になりますが、実は、その多くは国民が知る由もないのです。痛烈痛快というべきか、陰瓶無礼の範疇か、あえて目立つ問題質問を突き付ける場面が多いのです。そうした反保守系の記者の活躍する場面が、自民党総裁選から解散選挙まで続きますが、真偽を見極める力が私たちに求められるところかもしれません。
 前号で取り上げた国会議員の死も、マスコミによる執拗な追及があったことは否めません。実際の記者会見はもとより、週刊誌、夕刊紙の類にはマスハラ、あるいはメディハラとも言うべきハラスメントは立派に存在していると私は思います。