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No.3724 議会秩序を守る!?

2024.09.01

 時の経過も年齢とともに早く感じるようになると言いますが、確かに能登地震が元日に発生したことを思うとそれから早8か月が過ぎています。しかしながら、この夏は長くて辛いなあと思えてなりません。うんざりです。
 
 昨年5月の議長就任以来、幸手市議会では一般的には起こりえない出来事がいくつかありましたが、明日から議長としての6回目の定例議会がはじまります。
 3月議会では初日から4日間出席したものの、その後の会議すべてを欠席した藤沼貢議員が幸手警察署からさいたま地検に書類送検されたのは6月議会直前の5月27日のことでした。それがあってかどうか、藤沼議員は6月議会を全休しましたが、さいたま地検による判定がまだされていないことから9月議会への対応をどうされるのかが問われる状況にありました。
 そうしたところ、8月6日に「議会の正義と倫理を求める会」から各議員宛に添付資料の要望書が届けられました。これへの対応として議員間の話し合いが必要と考え、私は全員協議会の招集を通知したのですが、新緑、公明党、自由民主党、市民の幸せを考える会の4つの会派連盟で、この協議会の中止を申し入れてきたのです。理由は、市民からの要望に議員間協議をしたことは、過去にも前例にも無いので開催には疑義を感じるというものでした。
ファイル 1655-1.jpg 私は要望の対象になっている事案こそが、過去どころか前例にも無いので協議は中止しないので出席してくださいという旨を文書通達しました。結果として出席したのは、高野、小林、大平の3人の議員さんだけでした。残念でしたが、これも議会の在り様です。

 
 その後、議長として地検の捜査が行われている状況ということから、6月議会同様に自粛の方向が望ましいと考え、以下のことを実行したのですが・・・。

■8月23日(金)・・・9月議会出席自粛のお願い文章を速達で発送(局印24日)
自宅を訪問し、直接話をと思い事務局から電話を入れたところ、会いたくないということで郵便利用に切り替えた次第です。
■8月26日(月)・・・定例会開会前の定例全員協議会に藤沼議員が出席
■8月27日(火)・・・23日に送った郵便が、開封されないまま別の封筒に入れられて事務局に戻されました。(局印25日)
 そこで、この藤沼議員の行為と26日の出席を受けて、再度藤沼議員宅を訪問し、あらためて自粛のお願いをしようと行動しましたが、藤沼議員が留守でしたので、先のお願い文を再度玄関ドアに差し込み帰りました。
■8月29日(木)・・・藤沼議員が事務局長にこの文章を返却してきました。

 ここまでの藤沼議員の行為から、明日からの9月議会には出席するつもりなのだろうということは想定されます。ここでそれ以上この件について私の考えを示すことは控えたいと思います。
 議長という立場においては、通常、起こりえないはずの一連の出来事はもちろん、議会は出来る限り市民にガラス張りであるべきという私の信条に照らして、事実は事実として市民にお伝えすることが大切だと確信しています。
 なお、私自身の一連の行動は、6月議会同様の対応を藤沼議員にお願いするのが議会の秩序を守るとされる議長の職責であろうと考えてのものです。ただし、藤沼議員宛の文章にも書いたことですが、これは指示でも命令でもなく、あくまでもお願いですと、つまり強制力はないとの主旨で作った文だということです。従って、明日から彼が出席されたとしても、粛々と、そして淡々と議会を運営していくだけです。そこは、議長としての最大の責務であるはずですから。