一昨日から昨日にかけて拝借した選挙カーの処理を済ませ、選挙の後始末も終盤を迎えています。7日間だけが選挙でないのはいつものことですが、家の中は選挙関連品が散在している状況もありますし、「選挙運動に関する会計帳簿」の作成という公的作業も来月8日を期限に残っているといったところです。
さて、掲題の件ですが、泉明石市長が昨日最後の登庁だったというニュース。こうしたニュースは市町村が1700以上もあることから、話題になること自体が無いのが普通です。ところが、この泉氏はパワハラ、暴言で名を残す市長としてちょくちょくマスコミに取り上げられる方でした。退任にあたっても「今の政治は腐っている。官僚も同じだ」といったことを口にしたことから全国配信されたようです。その後「腐っているは撤回しておきます」と世に出した発言にシャッターを下ろしたそうです。おそらく意図的な発言だったのだろうと思います。この発言には全く同意同感の想いです。
私は、この市長には話題になった数年前から興味がありました。それは各種の子育て戦略を配して若い世代の流入を進めたことでした。ところが、市内道路の舗装工事を巡って、担当職員を怒鳴り散らしたパワハラ事件が報道されたことをきっかけに職を辞することになったのです。そして、出直し選挙で再選されるという市民には一定程度の理解をされていた市長だったのです。
ところが、今度は議員に暴言を吐いたということで再度退任する状況になってしまった、いわば破天荒な市長さんだったのです。あたるを幸い、思ったことを感情むき出しで言葉を発するタイプと言ってもよいのでしょう。しかし、やはり口は災いの元ですね。それをわかってか、腐った発言を撤回したのかもしれませんが、そこには周到な考えがあったことも事実でしょう。
パワハラ暴言という点に好意的な感覚はさらさら持ち得ませんが、一本気な性格でグイグイ押し進めるリーダーの在り方にはなるほどという思いもあります。ただ、首長というのは、言葉も大切でしょうが、自らのフットワーク・行動力はどうだったのかは報道から知ることは出来ませんでした。
次期市長にはこの泉氏が後継指名した方が当選したことから、パワハラ暴言の現場を知らず、実際に被害にあったことのない市民には人気があったことがうかがわれます。
ひょっとすると、いくつかの政党からの声がかりで、国政進出という新たな展開が泉氏には待っているかもしれませんが、規約に縛られる組織政党の枠に収まる人ではないと思うので、このまま市井の人に落ち着く・・・いや、何とも言えませんね。